対馬康子／一本も釘を使わぬ雪景色

              なかはられいこ／ビル、がく、ずれて、ゆくなん、てきれ、いき、れ             オカザリをはさむ刺繍画寒念仏／青萄           . . . 本文を読む

季語・狐(傍題・赤狐 黒狐 銀狐 十字狐 北極狐 高麗狐 千島狐 北狐 寒狐) 植平桜史／狐啼く三更といふ刻あれば

        林 夜詩桜／狐罠かけもし炭も焼けるかな     山田千成／檻狐跳躍の尾を地に触れず     山上荷亭／耳うごく飛騨の客僧狐鳴く         博物館のキツネの剥製↑同じく魚類↓   &nbs . . . 本文を読む

大久保和子／山茶花の不揃いこゑをうしなへば

          サザンカ↑ススキ↓         秋のかぜ語尾あいまいにあやふやに／青萄　   『小熊座』2022年2月号より(小熊座11月号20句選・大久保和子選)         &nbs . . . 本文を読む

イノベ俳句・咳してもひとり10句(13)

          今日の葉痕探し〰️タラの木         もう鶴であるはずはなし凍てし杭　青萄   アオサゆれ原始の森に黒兎   石蕗の花迫る山気と青天頂   やまぬ雪煙突は煤つまらせて   寒灯下機械居ならぶ整体院 . . . 本文を読む

養老孟司・著『半分生きて、半分死んでいる』②➰状況依存とは

            💬久しぶりに東京農業大学に行った。ここには昆虫学研究室があるので、たまに勉強に行く。一服しようと思い屋外の喫煙場所に向かったら、学生が寄ってきて｢養老さんじゃないですか、生きてたんですか、もう死んだと思ってました｣という。 いくら若者でも、それじゃあ少しひどいと思ったのか｢もう歴史上の人物ですよ｣ . . . 本文を読む

養老孟司・著『半分生きて、半分死んでいる』①➰持続可能社会とは

              💬持続可能な社会、あるいは生物多様性もアメリカ由来の言葉であろう。戦争中の本土決戦、一億玉砕と同じで、こういうスローガンには時代が見えることが多い。 持続可能というのは、元来は化石燃料に依存する社会に対する警告だったろう。アメリカ中西部の農業は、氷河が解けて地下にたまった水を吸い上 . . . 本文を読む