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ツリオヤジのダイアリシスな日々 ~ 知れぬ事は知れぬまゝに、たやすく知れるのは浅い事 (葉隠 聞書第一0202)

耳を疑った毎日の名人戦共催回答

2006-09-20 19:45:17 | 日々の雑感
今の心境をたとえ話にしてみました。

***

この世の中にはもてる男ってのはいるもんで、そんな恵まれた奴(やっこ)は、一生懸命働かなくても飯が食えるもの。世間じゃヒモなんて呼ばれているようだけど、まあそれも器量のなせる技ってとこだ。

連太郎っていうめっぽう器量の良い男がいたとさ。連太郎は毎子という娘に食わせてもらっていたそうな。そんな連太郎をめぐる痴話をちょいと書いてみようか。

時は春、連太郎が切り出したのは別れ話。

連太郎「毎子よ、突然だがよ、おめえと暮らすのも今日までだ」
毎子「な、なんでだい、突然に。あたしに何か落ち度があるのかい?」
連太郎「いやぁ、おめえはよく貢いでくれたさ。ただな、こっちの朝子の方がちいと稼ぎがいいもんでな。これからは朝子とうまくやってこうと思ってな。おぃ、朝子、こっちへ出てこいよ」

朝子「毎子さん、はじめまして。これからはあたいが連太郎の面倒を見るからさ。おまえさんは他でよろしくやっとくれ」

毎子「そ、そりゃないよう。あたしの今の稼ぎで足りないなら、もっと稼いできて、たくさん貢ぐからよう。連太郎さん、どうか考え直しておくれよう」
連太郎「そこまで言うならしょうがねえな。じゃあ、どんだけ俺のために稼いでくれるか、条件を提示してみな。朝子の稼ぎと比べてやらぁ」

毎子、悲しそうに去っていく。そして2ヵ月後、毎子は自分にできる精一杯の貢物を目録にして連太郎に手渡した。

毎子「これがあたしに出来る精一杯さ...これであたしのところに戻っておくれよ」
連太郎「あ~、ダメだな、はなからダメだ。多数決でもダメだ。残念だな」
毎子「…」
連太郎「じゃあ、最後にチャンスをやろう。おめえはこれまで通り貢いでくれればいいや、それで朝子も入れて3人で仲良くやっていこうや」
毎子「そりゃあんまりだよう…」
連太郎「時間はたっぷりあるから、ゆっくり考えな。待ってるぜ」

毎子、肩を落として去っていく。

朝子「ちょっとあんた!あたしはやだよ!3人でやってくなんてのは」
連太郎「なあに、しんぺえするな。毎子だってまさか今のまま貢いで、それで3人でやってくなんて言いだすわけないさ。俺は最初からおめえと2人でやってくつもりさ」
朝子「そうか、毎子から別れていったことにするんだね。それなら世間体もいいやね」
連太郎「そういうことよ」

***

さて、ここで問題です。
あなたが毎子さんの立場なら、この後どうしますか?

 A: 連太郎みたいな傲慢な奴とはきっぱり別れて、他の幸せを探す。
 B: 今まで通り連太郎に貢いで、3人で暮らすことにする。

あたしゃここでBを選択する人が世の中にいるとは思わなかったよ…まだ青いなぁ...

http://www.mainichi-msn.co.jp/entertainment/shougi/issue/
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