3月1日に全線開通になった常磐道。
先日のカレイ釣り、メバル釣りは、往復とも常磐道を通ってみました。
原発事故がなければ3年前に開通予定だった道路です。事故直後は、この道が全線開通することは当分先、もしかしたら生きているうちはダメかもと悲観していたのですが、汚染水完全ブロックなどとのたまう大嘘つきが、東京オリンピック誘致後に開通をせかしてくれたおかげで、望外に早く開通となりました。
日本国民に対して役に立つことは何ひとつやってこなかった、愛国者の皮を被った売国奴ですが、見栄のために常磐道の開通をせかしたことは、一部の人にとっては役に立つことになりました。この点は評価してもいいと思います。100%の悪人ではなく、99.8%くらいの悪人総理と今後はみなすことにしましょう。
そんなこんなで、複雑な心境ではありますが、この道路はかなり便利です。
なによりも、雪の影響を受けにくいのが私ら南の住人にとっては有難い。
亘理の荒浜港までは、三郷ICから山元ICまで286.8km、深夜割引を使えば4620円で行けるということも魅力です。
去年の11月はR6沿いの帰宅困難地域を通って帰りましたが、その後はあれよあれよという間に各区間が開通。今回は富岡ICから先、山元まで一気に走りました。
ところどころに放射線測定ポストがあって、その表示が徐々に高まるにつれ、汚染地帯を走っているという実感が沸きます。
と同時に、人間はなんて愚かなことをしてしまったんだという思いに胸を締め付けられます。
それは、自然、人々の暮らし、かけがえのないものを失った喪失感からくるものだと思います。
これはこの日の線量。
富岡から浪江の間で、5.3μSv/hの高線量が測定されています。
車で通り過ぎたくらいではなんともありませんが、人間が住める場所ではないです。
原発事故が起きた後、核燃料を制御する術を人間は持っていません。
この過ちを繰り返してはいけません。そのためには何をすべきかは明らかなことです。
この先何十年も、常磐道を通るたびに、こんな思いをするんだろうな、と考えながら、車を走らせます。
ちなみに、意識していたわけでも皮肉でもないのですが、運転中にかけていた曲は、Jethro Tull の Thick as a Brick でした。
これは読んでおいた方がいいですね。
線量が高いと車の中で待機したくなると思うけど、その方がかえって危険なので、車の外に出ていましょうということが書いてあります。
行きに寄ったのは、南相馬鹿島SA。
GSがあるけど、他にはトイレと自動販売機だけの寂しいSAです。
場所はここらへん。
目的の山元ICまではもうすぐ。
この後はさくっと降りて、荒浜へ。
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あっという間に2日が過ぎて、上り線です。
鳥の海PA。
深夜なので、人はいません。
場所はここらへん。
昼間だったら、きっと眺めのいいところじゃないかなと思います。
鳥の海の説明もありましたよ。
さらに進みましょう。
漆黒の闇の中、汚染地帯を走りぬけるBGMは、Pink Floyd の The Endless River でした。無常感あふれるドライブでしたわ。
ならはPA。
ここも最近できたようです。
トイレと自販機のみ。
洗面台があまりに綺麗で、しかも最新式と思われるので思わずパチリ。
この場所の線量は低いです。
この後は、通りなれたコース、いわき、水戸、つくばから三郷ICで首都高へ。
湾岸に出るまでちょっと渋滞したけど、無事に横浜まで到着です。
まだまだ対面通行も多いので、渋滞が発生しやすい道だと思いますが、通行料の少ない時間帯を選んでいけば、快適に宮城へのアクセスができます。もう東北道は通らないかもしれないです。
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