Humdrum++

ツリオヤジのダイアリシスな日々 ~ 知れぬ事は知れぬまゝに、たやすく知れるのは浅い事 (葉隠 聞書第一0202)

初釣りは、謎多きダウンショットエギング

2025-01-05 17:35:22 | 釣りレポ 2025

今年は取材もないので、初釣りはのんびりと1月5日から。
昨年の竿納めがモンゴウイカだったのですが、初釣りもモンゴウイカ。
12/25のコメントではぎのさんから、「DSW釣法に良い調子の竿がありますよ」とオファーをいただきました、というわけではぎのさんと同行です。

小柴港定点観測地点。
正月の賑わいも落ち着き、静かな港です。

この日は三喜丸四隻フル稼働、LTアジ、タチウオ、モンゴウイカ、カワハギです。

舳先には正月飾り。

そしてロッドがこちら、海人マルイカ200L。
直ブラマルイカが流行している頃のロッドなんで、2007-2008年くらいのモデルかな..?? 当時はオモリを底につけたままシェイクする釣り方が主流となりつつありました。直結宙釣りやゼロテンが登場する前の時代。

竿先40cmまでがヤーン巻きのグラスソリッドで低反発力、さらに曲がるストロークも十分にあります。それを支える穂持ちはがっしりと張りがあります。はぎのさんの見立て通り、オモリを動かさずに餌木に振動を与えるDSE釣法にはいかにも都合がよさそうです。

仕掛けは前回と同じ。"捨糸>枝素"の関係で、捨糸60cm、枝素45cm。
餌木は3号を使います。

正月らしいビューティフルフジヤマを背にポイントへ向かいます。
釣り客8人、わたしは右舷のトモから2番目に入れてもらいます。他の人は、胴付きスッテ(ダウンショット)か、餌木テンヤ(シャコの代わりに餌木ボディを結んだもの)のどちらか。

前回はDSE釣法が好結果を出した、今回はさらにロッドがパワーアップしているので、今日も余裕のよっちゃんイカ釣りよ!と開始したのですが、、、

結論から書きますと、この日はDSE釣法の惨敗でした。

わたしの左の方、胴付きスッテで釣ってた人が無双状態で、昼近くまで独走の5杯。
右舷は4人いたのですが、ミヨシから0,5,0,0杯という釣果。いったい何が違うのだろう?

私はかすりもしません、餌木をとっかえひっかえやったり、叩くまくったり、ステイ状態から底に餌木を落としてみたり、思いつく限りのあらゆる誘いをしてみたけど、効果ナッシング。

そして、午後になって落と潮が効いてくると、それまで型をみていなかった人が、ひとりまたひとりとボウズ解除。乗って来るのは胴付きスッテの人ばかり、そればかりか、スッテの代わりに2号餌木をつけた人("捨糸<枝素"の仕掛け)にまで乗ってくる。

"捨糸>枝素"の私の仕掛けにはイカが見向いてくれません。前回はこれでノリノリだったのに、なんで?

ボウズはわずかになり、そのひとりがわたし。
朝は、今日は意地でも、"捨糸>枝素"の仕掛けで通す!、と腹を決めていたのですが、ここまで差を見せつけられたら、心が折れました^^;

枝素を80cmに伸ばし、"捨糸<枝素"のスペックに変更。

すると、ズドン!

枝素を伸ばしたとたんに乗りました(?_?) (写真提供:はぎのさん)

捨糸と枝素の長さ関係でそんなに違うのか?と頭がウニになっていると、続けてズドン、2杯め。
2杯ともマルイカロッドをぐいぐいと絞り込んでくれるデカモンゴウですよ。

こうなると、仕掛けの長さの違いが釣果に表れたのが明らかです。
前回は、"捨糸>枝素"の仕掛けで無双できたのに、なぜだろう?

モンゴウが2杯で、もう釣果は十分と、"捨糸>枝素"の仕掛けに戻しましたが、追加は出来ず2杯で終了。

船中釣果は0-7杯。こちらははぎのさんの水槽(クーラー)。モンゴウのでかさがわかります。
本日の船宿ブログはこちら

頭の中はクエスチョンマークが一杯でしたが、はぎのさんに誘ってもらったおかけで、実りある初釣りとなりました。お土産に釣りたてのシロギスやマゴチまでいただき、ありがとうござました(^^)

***

さて、以下は考察です。

もともとなんでわたしが、餌木を使って"捨糸>枝素"の仕掛けでやろうとしていたかというと、「餌木は宙で誘うもの」というのが頭にあったためです。

従来の胴付きスッテのスペック、"捨糸<枝素"だと、餌木が底に沈んでしまう。これだと、サスペンドして静止する/ゆらゆらする動きや、落下して糸が張って餌木が半回転する、といったアオリの餌木シャクリで効果的と言われる餌木の動きが表現できません。

実際、アオリイカの餌木シャクリ釣りでスミイカやモンゴウイカが交じるときもありますが、それは餌木が宙に浮いている状態で乗ってきたものです。

なので、ダウンショット仕掛でも、"捨糸>枝素"の関係にすることにより、餌木が宙にある状態を演出しようと考えたわけです。

しかし、この日は"捨糸>枝素"の仕掛けには乗ってこなかった。乗りが悪い、というレベルではなくて、乗らない、というほど周りと差がついた。枝素を長くして、餌木を海底に付けるようにしたら、すかさず乗ってきた。

これは何を意味しているのだろう?

モンゴウイカが宙に浮く(泳ぐ)エサを好んで捕食するときと、着底状態ののエサを好んで捕食するときが、極端に分かれているということでしょうか。仮説の域をでませんが、この日は底にいるエサしか食わない、という日だったように思います。

餌木は宙に浮かせた方が誘いが効果的、というのは人間の考え方で、モンゴウイカにはもっと別の魅惑的な理由があるのかもしれません。こういう一筋縄でいかないところが、自然相手の釣りの面白さだなと改めて思います。もう少し、釣行と試行を繰り返して、知見を高めたいと思います。

[小柴港 三喜丸]
http://www.miki-maru.com/

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p.s. 足にちょと浮腫みが出た。ずっと立ってたせい?


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