
還暦過ぎてから読んでいる大江健三郎ですが、もっと若い時に読んでおきたい作家でした。
今回は長編です。万延元年のフットボール。
大江作品は、題名から内容が想像し難いものが多いのですが、この作品も例に漏れず、赤き血のイレブンのようなストーリーを期待すると裏切られます。というか、フットボールの話はほとんで出てこないし^^;
友人が顔を朱色に塗って裸体の肛門に胡瓜を突っ込んで縊死する、というショッキングかつ暗示めいた事項から物語はスタートします。登場人物はそれぞれ心に傷を負っていて、主人公の蜜と鷹は、祖先の行動と自分らの境遇を重ね合わしつつ、その認識の違いに葛藤をもちながら物語は進みます。
スリリングな内容が続き、読み終えてみると、一気に読み進めてしまうようなストーリーだと思うのですが、この本を読むのには他の本の倍以上の時間が掛かりました。
大江健三郎の文体に慣れないせいもあるかと思うのですが、30分ほど読むと字を追うのに疲れてしまうのです。また、因果関係を確認するためにページを戻って前段を確認したりすることもしょっちゅうで、気楽に読める本でもありませんでした。一か月ほどかけて、休み休み読み進めました。
2度目はもっとすらすら読めると思うので、時間をおいてまた読み返してみようと思ってます。
こちら目次。作家案内と著者目録が参考になります。
こちら書誌事項。
p.s. 炭水化物中心。
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