Humdrum++

ツリオヤジのダイアリシスな日々 ~ 知れぬ事は知れぬまゝに、たやすく知れるのは浅い事 (葉隠 聞書第一0202)

The Best of Italian Rock Vol.5 Delirium & Semiramis

2017-08-13 13:06:56 | 音楽

クラブチッタが主催するザ・ベスト・オブ・イタリアンロック。
過去にはArti & MestieriLatte e Mieleを観たのですが、いずれも素晴らしいライブでした。
チッタの企画に外れなし!

昨日はその1日め、SemiramisとDeliriumのジョイントコンサート。

おりしも川崎チッタ周辺は夏祭り中。

暑さもやわらいで快適な夏日です。

チケットは良い席でした、前から5列め、真ん中のブロック。

先にセミラミス。
アルバム、フラッツに捧ぐを全曲演奏。

スクリーンには詩(歌詞とは違う)が表示されて、演奏前にアコースティックギターのジャンピエロ・アルティジャーニがそれを読み上げるという展開。詩の内容はけっこう哲学的でした。

詩の内容が重いですが、音がまた重い、ヘヴィですよ。
アコギのイントロから La Bottega Del Rigattiere で開始。
アルバムとはかなり印象が違います。音数が多いし、えらい重厚です。
キーボード2人(1人はフルートも)に、ギター、アコギ、ベース、ドラム、ボーカル(12弦アコギも)の7人編成。
ドラムの音圧が強烈、ドラムのパオロさんはオリジナルメンバーなんですね、若々しい音だなー。

途中から、フラッツ人形が登場。
これ、首吊りの死体を暗喩しているのでしょうか?歌詞をGoogle先生に訳してもらうと、5-7曲目はかなり暗い歌詞になっています。社会不適応な人間(フラッツ?)をテーマにしたコンセプトアルバムということですが、そのコンセプトをよく理解できていないのが残念、勉強不足。

ボーカルは若々しく、ハードな音のあふれるなか、時折混じる12弦ギターとアコギの静寂がふと心を静かにさせてくれます。
予想外にヘヴィなステージで、お腹いっぱいで終了。これで帰ってもいいくらい満足^^;

セトリとメンバはフライヤーからです。

1. La Bottega Del Rigattiere
2. Luna Park
3. Uno Zoo Di Verto
4. Per Una Strada Affollata
5. Dietro Una Porta Di Carta
6. Frazz
7. Clown
8. Morire Per Cuarire
9. Finalmente Nuovo

Paolo Faenza (ds)
Maurizio Zarrillo (key)
Giampiero Artegiani (acositic g)
Rino Amato (key, flute)
Vito Ardito (vo, 12str g)
Ivo Mileto (b)
Antonio Trapani (g)

2部はDelirium。
しょっぱなのVillagoから圧倒されましたよ。なんといっても目立つ、というか耳に残るのはフルートとサックスのマーティンさん。フライヤーでは黄金期メンバと記されていますが、1stにはいなくて、2nd, 3rd で参加、強烈なサックス全開、すごい。
オリジナル面子はキーボードのエットレさんだけなのだけど、エットレさんがあまり目立たない。
亀仙人みたいな風貌で、ステージ左サイドでアクションもなく静かにプレイしています。
ボーカルのアレッサンドロさんがたまに弾くキーボードの方が目立ってた。

ライブの方はインプロビゼーション炸裂、特にマーティンさんのサックス。
サックスとギターのインタープレイやユニゾンも多く、疾走感溢れるステージが続きます。

ボーカルはラ・マスケラ・ディ・チェーラの人だそうだけど、このバンドは知らない。風貌が陽気なヤン・アッカーマンみたいな人です。客席をノセるのも上手。

スタジオアルバムよりもぜんぜん良いです、ライブバンドの典型ですね。
2nd が終わって、次は新曲に。MCでは2017年に新譜が出るとか聞こえたけど、気のせい?
新しい曲は、曲風も歌唱もガラリと変化、デリリウムがデリリウムしたんじゃないかと思えるくらい。
どうもこういう音は私には合わない、、、2ndの頃の混沌を一体にまとめる感じがないんですよね。

ちょっと飽きたな、、と思った頃に、なんとテーマワン(VDGGもやる奴)を演奏しはじめた。
インプロビゼーション炸裂のテーマワン、すごい!サックス好きには、突然こんな曲やってくれるなんてたまらない!
ミケーレさんもお遊びでスモークオンザウォーターのリフ入れたりして、楽しいステージになりました。

アンコールは2曲で終了(ちなみにセミラミスはアンコールなし)。
さすがチッタのイタリアンロック、充実のライブでした。

1. Villaggio
2. Tremori Antichi
3. Gioia, Disordine, Risentimento
4. La Mia Pazzia
5. Sogno
6. Dimensione Uomo
7. Culto Disarmonico
8. Pensiero Per Un Abbandono
eccetera.

Ettore Vigo (key, vo)
Martin Grice (flute, sax, vo)
Alessandro Corvaglia (vo. key)
Fabio Chighini (b)
Alfredo Vandresi (ds)
Michele Cusato (g)

お土産CDもゲット。本日のセミラミスの演奏曲入ってますよ。

ラッコマンダータ・リチェヴータ・リトルノの音源はずいぶんハードロックっぽくなってますね、今日のライブが楽しみ(^^)

[Club Titta Kawasaki]
神奈川県川崎市川崎区小川町5-7
http://clubcitta.co.jp/

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