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ツリオヤジのキドニーケアな日々 ~ 知れぬ事は知れぬまゝに、たやすく知れるのは浅い事 (葉隠 聞書第一0202)

COVID-19 闘病記 (前編)

2023-09-13 03:36:37 | 日々の雑感

2020年初頭の新型コロナ第一陣の襲来以来、なんとか感染を逃れてきていましたが(もしかすると感染して無症状だった可能性もあるけど)、ついにコロナに感染してしまいました。「バカはコロナにかからない」とか「5類になったのでコロナはただの風邪」とか言われてますが、実際に感染してみてわかることが多かったです。

やっと回復したので、経緯を記しておきます。

【初日】 寝冷えしたかな?

暑い日だったので、ついうっかり冷房をつけたままにして昼寝して、起きたら17時。ちょっと熱っぽい。37.5度の微熱。喉に違和感がある、咳が出るほどではないけど、いがいがするとった感じ。
寝冷えして風邪を引くのはよくあることで、過去に経験ある症状ではあります。ごはん食べて温かくして寝ようと思ったけど、なかなか寝付けない。本を読みながら眠気を刺し、夜半過ぎになってなんとか就寝。

【2日め】 「薬なに欲しい?」

7時に起きても相変わらず37.5度の微熱、たまに咳がでる。こりゃ発熱外来にいった方がいいな。近所の発熱外来は予約制なので、空いていた11:30に予約を入れて、Web問診票を書いて送信。

困ったのは、翌日につり情報の取材があること。ただの風邪だったとして、これから熱が下がったとしても、今日の夜中に出発しての取材はちょっと厳しい。通常でも暑さでバテ気味になることがあるので、この体調では難しい。早めにギブアップ宣言して誰かに代わってもらおう、と編集部に連絡して了承をもらいました。

11:30になり発熱外来へ。感染対策で裏口から入り個室に通されてしばらく待つと医者がやってきて、「鼻だして」と言う。マスクを下げると綿棒を2回ぐりぐりされて涙目になりながら耐える。これインフルエンザの検体採取と一緒だね。終わると無言で医者は出ていき、20分ほど待たされたあとに紙を持って入ってきて「コロナ陽性」と言って、検査結果と注意事項の紙を渡される。そして「薬なに欲しい?」と聞いてきた。なんだぁ?発熱外来って初めてきたけど、患者に薬を聞くのか?問診票にはCKD治療中なので非ステロイド性抗炎症薬はダメとか書いたんで、それなら患者に判断させようとしたのかもしれんけど、普通は医者が決めるもんだろう?したら、抗ウィルス薬のラゲブリオやゾコーバをくれといったらくれるのか?まあ、新薬なんてワクチン以上に怪しいので飲む気にはなれんけど。

そんなことを考えながら「カロナールを」というと、医者は無言で出て行って、またしばらく待たされた後、看護婦が請求書を持ってきて、処方箋は隣の薬局にFAXしましたので、薬局の前で店に入らずお待ちください、と言って会計処理。

結局、医者が口にしたのは「鼻だして」「コロナ陽性」「薬なに欲しい」の三語だけだった。まあ、コロナと判明して解熱剤もらったので、必要条件は満たしているとは言える。帰りに薬局で薬をもらうと、カロナールは2日分(6服用分)だった、やけに少ないなと思ったけど、まあ熱が出たら飲むもんだからなんとかなるでしょう。

家に戻って、編集部にコロナ陽性だったと連絡。わたしの取材の代役は、近田編集部員が行ってくれることになったとのこと。自分の特集記事があるのに、私の分も合わせて特集記事が2本になってしまった、申し訳ない。

夕方から徐々に熱が上がってきて38.5度になった。これからしばらくはこの熱が続くのか、、とりあえずカロナールを飲んで寝ることに。

悪名高き抗原検査ですが、おそらく今回の陽性判定は間違っていないと思います、症状がコロナのそれらしくなってきた。

【3日め】 39度台に突入

昨日の夕方から熱が上がって下がらない。さらに咳がどんどんひどくなる。えづくような咳が発作的に出るので、咳をするたびに喉が腫れていって、声出しや嚥下が辛くなる。などなど、コロナウィルス感染らしさが全開になってきました。

【4日め】 病臥は続く

大人しく寝てるしかないです。幸いなことに食欲は衰えず、味覚障害もありません。ご飯は美味しく食べられる、ただしよく噛んで飲み込まないと喉が痛い、まあこれはかえって健康にいいのか。ひたすら大人しくして、ベッドで本を読みながら過ごしますがこの日の17時で発熱から72時間、熱は39度台に突入。ここまで熱が上がると頭もボケっとして読書しようにも集中できません。音楽流してると少しは気が紛れるけど、CD交換に起きるのも面倒なんで、結局は布団の中で瞑想しつつ耐えます。

食欲は落ちないばかりか、むしろ油っこいもの食べたい。できるなら二郎が食べたい。熱に侵されながら目を閉じていると、頭の中に心象の二郎が浮かんできます。

【5日め】 突然の寛解

真夜中の3時頃、汗でびっしょりになって目が覚めました。熱っぽさが無くなっている。これはインフルエンザが回復するときのパターンですね。ぶわーっと熱が出てどーっと汗かいて治るパターン。起きてシャツを着替えて、再び寝直し。7時に目が覚めて、熱を測ると37度でした。平熱ではないけど、もうこりゃ治ったね。ただ、それまではなかった頭痛が新しくでてきたのと、咳と喉の痛みで声が出ないのは相変わらず。
まあ、熱がなければ大丈夫さと洗濯したり風呂入ったり、昼過ぎには貯めていたつり情報と釣具新報の原稿も書き上げて、絶好調。

「5類になったコロナはただの風邪」なんてことを言う人もいるけど、ちょっとタチの悪いインフルエンザといったところでしょうか。このときはそんな気分でした。

そんな安心感に浸っていたのは、夕方まで。いったん下がった熱がまた上がってきて39度に到達。なんで?咳は変わらずなんで、頭痛が増えた分だけ前より悪化している。血圧を計ると150-110と普段よりぜんぜん高い。コロナの恐ろしさを知るのはここからでした。

【6日め】 重症化のメカニズム

 一夜明けても相変わらず熱は38.5度から39度の間を上がったり下がったり。カロナールを飲むと一時的に38度に下がるのだけど、切れるとまた上がる。ここでまた問題が発生。カロナールを飲み切った...発熱外来では2日分しか出さなかったので、セーブしながら飲んでもそりゃ飲み切るわな。

 しかし、薬だけもらいにまたあの医者に行く気にならない。ばあさんの熱冷まし薬を見せてもらうと、わしが飲めないのばっか。マイドータにカロナール持ってないか?と聞いてみると、これならあるよと画像を送ってくれた。

ありがたや。これってカロナールと同成分の市販薬です。わざわざ届けてくれた。
熱が下がらないことを心配して、「持病があるんだから、医者に話して入院させてもらえないの?」と言うけど、コロナで重症化してないのに入院できるのは石原伸晃くらいのもの、世の中には重篤な病人がたくさんいるので、熱出して喉いたいくらいの患者を入院させてたらベッドが足りない。

いったん熱が下がり、これまでの経験だと完治間近と思われた状態から、なぜまた熱が上がったのかはわからないけど、そもそもコロナ自体が未知の事項が多いので、考えてみてもしょうがない。

ただ、ここで怖いのは重症化。
もともと、コロナウィルスは重症化による死亡率が高いのが恐れられた理由。
特にわしのように、既往症、肥満、高齢、男性、バンバンで危険因子は満願になります。
オミクロン株は重症化率が低いといっても、重症化しないわけではない。そもそも重症化とは何だろう?ウィルスが肺まで侵入して肺炎を起こすんじゃないかと漠然と想像していたのですが、ちゃんと調べてみよう。

わかりやすく解説されているのは岸和田市のページでしょうか。なんと、ウィルスからの直接の攻撃だけではなく、自分の細胞がその免疫機能を暴走させる(サイトカインストーム)のが原因のようです。その結果、血栓ができて肺などの毛細結果をを破壊するわけですが、血栓のできる原因はミルナインと言うたんぱく質とのことです。

こりゃヤバイじゃないですか、免疫暴走なんて起きた日にゃ死んでも不思議じゃない重症ですよ、ああ、だから重症化というのか、、、

細胞がコロナウィルスをやっつけようと頑張って頑張って、それでもうまくいかなくて、「うぁああ!もうヤダあああ!会社やめたい!」とブチ切れるようなもんですよ。「お前ばかりに無理させて悪かったな、もっと気楽にやれよ」と一杯やるのが昭和のコミュニケーションなんですが、細胞の場合はそうもいかない。もう、サイトカインストーム起こさないでくれ、と祈るしかないです。

特に毛細血管が破壊されるってことは、人の体で一番毛細な血管といえば、腎臓ですよ。糸球体に血栓なんかできた日には、背水の腎はひとたまりもないですよ、韓信も真っ青。

日に日に不安を募らせながら、後編へと続きます。

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