地震リスク delphis manta blue

身近な地震リスク 減災を目指して

<復興を願い 2011.3.11東日本大震災>
<未曾有の巨大災害 記録>

地震災害~固定観念は捨てよう

2008-01-12 | 地震リスク
首都直下地震「帰宅急がず待機を」 国・都が新対策(朝日新聞) - goo ニュース


首都直下地震が切迫している現在、何時何処で被災するかでその後の行動を考えなければならない。

地震が起きたら「ガスコンロ、ストーブの火を消せ」も昔の話。震度6弱以上では立つこともできず、移動することもできない。火を消すために火傷、怪我のもととなり危険な行為だ。現在はほとんど自動消火する機能がついており確実に消える。まず身を守ることが先決だ。

先日の福岡で起きたガソリン発電機での死亡事故。地震時の非常電源として備えている会社、自治会、家庭では新たな問題となる。特に小型のポータブルガソリン発電機は本来の稼働時間も短く、煮炊き、暖をとる程度しか期待できそうにないが、使用の条件は建物の中ではなく、外で使用することだ。建物の中で使用すると死亡事故につながる。

非常時の連絡手段は、携帯電話や固定電話はまず通じない。衛星電話も季節(太陽の影響か?)、基地局の被災状況により使用できない場合もある。固定観念で衛星電話なら確実に連絡手段となるのも間違い。また、衛星電話から電話する相手も被災している固定電話、携帯電話にはつながらない。

一方、パソコンを使用し、学校、会社へメールで連絡しようとしても、自宅の通信機器電源(マンションの場合は特に通信機器は共用している)に電気がこないと使用できない。プロバイダーの被災状況も重要だ。伝言ダイヤル、携帯メールが唯一利用できるかもしれないが、そのときでないとわからない。

帰宅問題も重要だ。記事のように一斉に帰宅行動をとると帰宅難民で大混乱になる。今後は学校、会社で収容能力の確保、食料等の1週間分の確保等のスケジュール再構築が大切だ。明かりのない建物の夜は特に怖い。都会に事務所を構える会社は特に非常電源を備えるビルの入居をお奨めする。


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