地震リスク delphis manta blue

身近な地震リスク 減災を目指して

<復興を願い 2011.3.11東日本大震災>
<未曾有の巨大災害 記録>

危険 揺れやすい都内の地盤

2009-11-22 | 地震リスク

東京都が発表する地震危険度ランキングは5年に一度更新され、建物倒壊危険度、火災危険度、総合危険度で判定されている。

東京都の地震危険度を大地震発生の危険度、地盤からみた揺れやすさ、建物の耐震化率、住宅密集度からみてみたい。

まず、大地震発生の危険度は全国トップに位置づけられ、今後30年以内に震度6弱以上の揺れが起こる確率が非常に高く、地震から逃れられない地理的位置に存在する。近い将来発生が懸念される首都直下地震の規模は、マグニチュード6から7程度と大きな幅があり大地震となるかどうかわからないとされる。その後、遠い将来には1923年の関東大震災が再来する。

首都直下地震は平均23.8年に一回発生するとされ、直近の地震は1987年千葉県東方沖地震(M6.7)であることから今起きてもおかしくないが、本当なのかという感じがする。政府が想定する最大の首都直下地震(M7.3)では112兆円の被害となるが、同程度の被害地震は1855年の安政江戸地震(M6.9)まで遡る。

地盤からみた揺れやすさは、特に東京23区内はどこでも大きな揺れとなる。関東平野、濃尾平野などの大都市が存在する場所の地盤は特に注意が必要だ。各都道府県の地盤についてジオテックが公表している地盤解説は住宅建設には参考となる。

建物の耐震化率は5年に一度の住宅土地統計が平成20年度調査で今年公表され、東京都は59.8%の耐震化率となった。危険な住宅が残ることは耐震化した住宅にも脅威だ。

東京都には木造住宅密集地が2000haあるとされ、地震により出火した場合には延焼が心配される。

東京都に住む限り、大地震が脅威であることは確かであり、住む場所の土地選び、住宅の形態には特に注意が必要だ。地震対策のコストを惜しむほど自分への損失は大きくなって跳ね返ってくることは確かだ。

<地震調査研究推進本部 地震に関する調査>

http://www.jishin.go.jp/main/p_hyoka.htm

<地震調査研究推進本部 相模トラフ長期評価>

http://www.jishin.go.jp/main/chousa/04aug_sagami/sagami.pdf

<内閣府防災 揺れやすさ>

http://www.bousai.go.jp/oshirase/h17/yureyasusa/tokyo.pdf

<ジオテック(株) 東京都の地盤>

http://www.jiban.co.jp/jibankaisetu/todohuken/tokyo/jiban_tokyo.htm