3・11津波、貞観地震しのぐ…浸水域も高さも(読売新聞) - goo ニュース
今回の東北地方太平洋沖地震は、日本史上最大の巨大津波が押し寄せた。過去の貞観地震の再来というひともいるが、現地調査で浸水域も波高も貞観地震をしのぐことがわかっている。
今もっとも懸念されるのが、最大級の誘発地震、余震が起きる可能性だ。当然、これらの地震が陸地ではなく湾や海溝で発生した場合には津波発生の心配がある。
東京で暮らす人々にとっては、南海トラフ沿い、相模湾、房総半島沖、東京湾で万一津波を伴う地震が発生した場合の被害予測がどうなっているのかが心配だ。
今後30年以内に発生するとされた首都直下地震の切迫性は、今回の地震でいつ起きてもおかしくないに急に切迫度が増し、東京湾北部を震源とする場合の津波被害が心配となる。国のシミュレーションでは東京湾で50cm程度とされているが油断は禁物だ。
東京湾に津波被害をもたらした地震は過去に1703年の元禄地震(江戸時代の関東大地震)と1854年の安政東海地震が知られている。ともに30分程度で津波が襲来した。元禄地震では隅田川へ遡上し1.5mの高さで本所、両国での被害となり、品川、浦安では2mの高さとされる。
今回の地震を教訓に、東京都内でも大津波があるかも知れないとして行動しなければならない。
<各種関連資料>
http://sakuya.ed.shizuoka.ac.jp/rzisin/kaishi_21/P037-045.pdf
http://www.pref.chiba.lg.jp/bousai/bousaishi/genroku.html
http://www.jishin.go.jp/main/yosokuchizu/kaiko/k22_genroku-kanto.htm
http://www.jishin.go.jp/main/yosokuchizu/kaiko/k03_sanrikuoki_bosooki.htm
http://www.jishin.go.jp/main/yosokuchizu/kaiko/k20_minamikanto-m7.htm
<政府の地震調査研究推進本部が予測していた東北地方の地震、実際には想定外だった)>
http://www.jishin.go.jp/main/yosokuchizu/tohoku/tohoku.htm