愛と夢のバンクーバー!
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生まれたままの姿で
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2006/08/16
お風呂上がりのわたしは妖精になる
爽快な気分のままに
わたしは鏡に向かって微笑む
やさしい気持ちになって
あなたを思い出す
心地よいぬるま湯のように
あなたを包んであげたくなった
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わたしは砂漠に生まれた小さな花
花をつけることを忘れたまま
ある朝ひっそりと枯れてゆく
だれかが見つけてその花を
きっと枯れ草と呼ぶでしょう
花を咲かせることはできなかったけれど
それは確かに花だったのです
そのように枯れたわたしだったけれど
あなたに出会えてよみがえった
でもこの幸せがいつまで続くのだろうか
持続力のない多幸感のあと
地面をなめる様な気分が
いつだってついてまわる
私をからまわりさせるあの感覚
でもこの一瞬を
生まれたままの姿を
あなたのために咲かせたい
わたしは砂漠に生まれた小さな花
花をつけることを忘れたままに
ある朝ひっそりと枯れていった
あなたに出会えてよみがえったわたしは
やっと小さな花を咲かせている
生まれたままの姿で
咲いているわたしを
あなたは見つめている
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やっとオアシスを見つけ
咲いているわたし
いつまでもこのまま咲いていたい
たとえまた枯れるとも
最高の一瞬を
最高の一瞬だと
意識しないのはもったいないこと
お風呂上がりのわたしは妖精になる
爽快な気分のままに
わたしは鏡に向かって微笑む
やさしい気持ちになって
生まれたままの姿で
あなたを思い出す
by レンゲ
『生まれたままの姿で』より
レンゲさん、最近、立て続けに詩を書いていますね?
そういう時ってあるんですねん。特に詩を書きたいと思っている訳ではないのですけれど。。。なんとなく詩を書いているんですねん。。。
つまり、精神が高揚しているんでしょうね。詩的気分と言うのですか?
そういう気分があるのかもしれませんわ。
それでこの上の詩も夕べ書いたわけですか?
これはバンクーバーへやって来る前の晩に書いたモノですわ。
ほォ~~
あたしが夕べ書いたのだと思ったのですか?
そうですよ。
なぜですの?
だって、夕べもレンゲさんは長風呂で、僕は痺(しび)れを切らしましたよ。
それで、またあたしがどうしてるのかと思って覗きに来たのですわね?
僕は別に覗きに行ったわけではないですよ。レンゲさんがなかなか出てこないからですよ。夕べだってレンゲさんは2時間近くもバスルームに居るんですよ。やっぱり気になりますよ。のぼせてひっくり返っているのではないか。。。? そう思ってね。
それで見に来たのですか?
そうですよ。そしたら、レンゲさんはちょうど上の詩で書いたように、裸のまま鏡に向かってニヤニヤしているんですよ。だから僕は、その時の事を詩に書いたのかな、と思ったわけですよ。
あたしがニヤニヤ思い出し笑いをしているように見えたのですか?
そうですよ。まるで長い時間をかけて化粧した後に、そのできばえを確かめて満足そうにしているような。。。そんな風情でしたよ。かなり長い間ニヤニヤしていましたよ。ああいう時にレンゲさんは一体、何を考えているのかと思ってね。それで、たまたま上の詩を読んだ。。。それで僕はなんとなく納得したわけですよね。。。でも、レンゲさんは夕べ作った詩ではないと言う。。。
そうですわ。。。夕べ、あたしは詩を書きませんでした。
それで。。。風呂上りには、レンゲさんは、いつもあんな風に自分とにらめっこするのですか?
別に、にらめっこしていたわけではありませんわ。
でも、かなり長い間見つめていましたよ。
デンマンさんは、その間ずっとあたしを見ていたのですか?
そうですよ。何か始めるのではないかと思ってね。。。うへへへへ。。。
デンマンさんは、お風呂上りに裸でウロチョロするとあたしを叱りますけれど、あたしがお風呂に入っていれば、そうやって覗きに来るではありませんか。
僕はレンゲさんの裸を見たいために覗きに行ったわけではありませんよ。2時間もバスルームから出てこなければ、やっぱり気になりますよ。
すぐに声をかけてくださればいいではありませんか?それなのに、裸のままのあたしをいつまでも覗いているのですわ。
レンゲさんが裸のままで長いこと居るからですよ。見られるのがイヤなら風呂上りに何か身に着ければいいでしょう?
あたしは自分ひとりで居る時にも、お風呂上がりには、しばらく裸のままで居るのですわ。
どうしてですか?
その方が気持ちイーですねん。
でもね、他の人と一緒に居るときには、ちょっと考えた方がいいと僕は思いますよ。
だって、あたし、デンマンさんとなら安心していられるから。。。
そう言ってくれるのはうれしいけれど、僕が風呂上りのレンゲさんの裸を見れば、このようにしてレンゲさんがとやかく言うわけですよ。ねっ。。。そうでしょう?だから。。。
つまり、デンマンさんはあたしが、はしたない女だと思っているのでしょう?お風呂上りに、いつまでも裸で居るのは品のないことだと。。。
そう思っていませんよ。
いいえ、そう思っていますわ。そのくせ、デンマンさんは、あたしが蓮っ葉な女のように振舞う事を心のどこかで期待しているのですわ。
急にまた、どうしてそのような事を言い出すのですか?
だって、デンマンさんは次のように書いていましたわ。
夢のバンクーバー
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なんだかとても素敵なお部屋ですわァ。広々として。。。デンマンさんがバンクーバーに居る時にはいつもこのお部屋でくつろぎますの?
そういうことです。
あたしも、こんなお部屋で暮らしたいわあああ。。。
レンゲさんの部屋は狭いんですか?
そうですねん。東大阪の高井田ですねんけど、4畳半と6畳のアパートですねん。そこに、ごてごてと、いろんなものが置いてありますさかい。。。メチャ狭いんですねん。。。あたしのお部屋と比べると、ここは本当にパラダイスやわあああ。。。それに、すごく眺めがいいですわァ~。。。すてき~。。。あたしのお部屋からは、工場の壁しか見えへんねん。
日本は狭い国だから仕方がないでしょうねぇ~。
デンマンさん、あの海は、もしかして太平洋ですかァ~?
そうですよ。。。バラード・インレットがここから太平洋に続いているんですよ。
なんだかすっご~く広々として、あたしの気持ちまでがおおらかになってゆくようですわアアア。。。
そうですかァ~。。。それは良かった。。。。いつまでも狭いアパートに閉じこもっていては、ますます落ち込んでしまいますからね。レンゲさんの境界性人格障害がなかなか治りませんよ。
あたし、このお部屋でデンマンさんと暮らしていいんですのォ~?
せっかくバンクーバーまでやってきたのだから、自分のマンションだと思ってのんびりすごしてくださいね。
あらァ~、のんびりしちゃって、いいんですのォ~? (満面に笑みを浮かべて、潤【うる】んだ瞳でデンマンを見つめる)。。。本当にィ~?
(デンマン、鼻の下を少し伸ばして、デレ~となる。。。) エヘへへ。。。どうぞ、どうぞ、。。。
だったら、ちょっと失礼して。。。(レンゲさん、立ち上がると、まるで誰も見ていないかのようにスカートを脱いで上の写真のような姿になって完全にくつろいでしまう。。。デンマン、度肝を抜かれて口をアングリ開けたまま、ただ呆然とレンゲさんを見詰める。。。)
あらァ~、あたし、デンマンさんの前でスカートを脱いでしまうのは、まずかったのかしらあああァ~。。。。
いえ、。。。あのォ。。。そのォ。。。何と言うかあァ。。。。暑いですからね、かまいませんよ。。。(デンマン、生唾【なまつば】をゴクリと飲み込んで目を丸くしたまま、更にレンゲさんを見つめる。。。)
やっぱり、まずかったですよね。。。うふふふ。。。
いや、そんな事ナいっすよ。。。くつろいじゃってかまわないですよ。。。レンゲさんのマンションだと思って、気ままにしてもらっていいですよ。。。。今日はちょっとムシムシ暑いですよね。 (デンマン、心にもないことを言う。バンクーバーはスカートを脱いでしまうほど暑くなる事は決してない!)
大阪の夏はムシムシするので、いつも一人でくつろぐ時には、あたし、パンツとT-シャツだけなんですねん。
分かりますよ。日本の夏は蒸し暑いですからね。へへへ。。。(でも、デンマン、かなりドギマギしています。)
あたし、。。。はしたないでしょうか?
いや、そんな事はないですよ。レンゲさんがその姿のほうがくつろげるのなら、僕に異存はありませんよ。
ご迷惑だとは思いますが、よろしくお願いします。。。じゃあ、ついでだから、あたしのお部屋を見せていただこうかしらァ~?。。。デンマンさん、いいですかァ~?
も、。。。もちろんですよ。。。僕がうっかりしていましたよね。 へへへへ。。。
じゃあ、お願いします。
(そういうわけで、デンマン、レンゲさんをベッドルームへ連れてゆく。) ここはね、娘のミドリが使っていた部屋ですよ。現在、日本に留学しているんですよ。。。。
あら、可愛いお部屋ですわァ~。。。。すてき~~。。。(そう言いながら、レンゲさんはブーツを脱いでシャツまで脱いでしまう。)
。。。(無言) 。。。 (ちょっと度が過ぎると思いながら、目をむき出して見ているが、デンマンはびっくりしたままで声も出ない。あっけにとられて見つめている。)
(その姿で、まるでプールに飛び込むようにレンゲさんはベッドにジャンプする。しばらく泳ぐようにしてスプリングの具合を調べてから、仰向けになって、デンマンを見る。)
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(^Д^)ギャハハハハ。。。
。。。(無言。。。デンマン、完全に度肝を抜かれてしまう。)。。。
あらァ。。。、あたし、ちょっと、調子に乗りすぎちゃったかしらあああ。。。。ゥフフフ。。。
いや、。。。あのォ~。。。何と言うかァ、。。。今日は蒸し暑いから、。。。ですよねぇ、。。。ベッドの上でも、つい、泳ぎたくなってしまいますよね、へへへへ。。。(デンマン、かなり無理をして、痙攣するような笑いを浮かべる)
あたし、なんだか、デンマンさんに初めてお会いしたような気がしないんですのよ、ついつい、調子に乗ってしまって、ごめんなさい。
いや、いいんですよ。僕も、そのビキニ、。。。つうかあああ。。。もう何度も見たような気がしますよ。。。へへへ。。。
いいえ、これ、あのォ~、。。。ビキニではありませんわァ。うふふふ。。。あたしのパンツとブラですねん。
ああ、そうですかァ。。。それにしても、ぴっちりとくっついちゃってぇ~、。。。なんと言うか、見ごたえがありますよね。へへへへ。。。。
いやですわァ~、デンマンさんに、そんなに見つめられて、なんだかとっても恥ずかしいですわァ~。
『大人の恋がしてみたい』より
デンマンさんは、このように品がないかもしれないけれど、お茶目で陽気で明るい女の子を期待しているのですわ。
確かに僕はこのように書いていましたよ。僕はレンゲさんの中に天真爛漫な女の子の姿を見ていましたからね。時たまレンゲさんは天衣無縫と言っていいほどに無邪気と言うか、無軌道と言うか、羽目をはずす事もある。でも、嫌味とか悪意がないから憎めない。僕はレンゲさんに、そのようなところを見ていましたよ。レンゲさんだって、僕に指摘されて、ある程度納得していましたよね。
そうでしたの?
そうでしたのってぇ。。。また、忘れてしまったのですかァ~。。。?レンゲさんは都合が悪くなると忘れてしまうのですよね。
だって、本当に覚えていませんもの。
そんな事はないでしょう?。。。僕がすでに何度も引用していますよ。