2000年前の光通信
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ケイトー。。。 2000年前にマジで光通信があったのォ~?
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たぶん、上のタイトルを見れば、誰もがシルヴィーのような疑問を持つと思うのですよ。。。
つまり、ネット市民を引きつけるためにケイトーはわざと とんでもないタイトルを書いたわけぇ~?
まさかァ~!
じゃあ、本当に2000年前に光通信があったわけぇ~?
あったのですよ。。。
いったい誰がそのような事を言い出したのォ~?
あのねぇ~、たまたま青空文庫のリストを見ていたら、次の記事に出くわしたのですよ。。。
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二千年前に電波通信法があった話
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欧洲大戦の正にたけなわなる頃、アメリカのイリノイス大学の先生方が寄り集まって古代ギリシアの兵法書の翻訳を始めた。そのわけは、人間の頭で考えられる大概の事は昔のギリシア人が考えてしまっている、それだからギリシアの戦術を研究すれば何かしらきっと今度の戦争に役に立つような、参考になるようなうまい考えの掘出しものが見付かるだろう、というのであった。
それで大勢のギリシア学者が寄合い討論をして翻訳をした、その結果が「ロイブ古典叢書」の一冊として出版されわがくににも輸入されている。
その巻頭に訳載されている「兵法家アイネアス」を冬の夜長の催眠剤のつもりで読んでみた。
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読んでいるうちに実に意外にも今を去る二千数百年前のギリシア人が実に巧妙な方法でしかも電波によって遠距離通信テレグラフィーを実行していたという驚くべき記録に逢ってすっかり眠気をさまされてしまったのである。
もっとも電波とは云ってもそれは今のラジオのような波長の長い電波ではなくて、ずっと波長の短い光波を使った烽火のろしの一種であるからそれだけならばあえて珍しくない、と云えば云われるかもしれないが、しかしその通信の方法は全く掛け値なしに巧妙なものといわなければならない。
その方法というのは次のようなものである。
先ず同じ形で同じ寸法の壺のような土器を二つ揃える。
次にこの器の口よりもずっと小さい木栓を一つずつ作ってその真中におのおの一本の棒を立てる。
この棒に幾筋も横線を刻んで棒の側面を区分しておいてそれからその一区分ごとに色々な簡単な通信文を書く。
例えば第一区には「敵騎兵国境に進入」第二区には「重甲兵来る」と云った風な、最も普通に起り得べき色々な場合を予想してそれに関する通信文を記入しておく。
次にこの土器に水を同じ高さに入れておいてこの木栓を浮かせると両方の棒は同高になること勿論である。
そこでこの容器の底に穴をあけて水を流出させれば水面の降下につれて栓と棒とが降下するのであるが、その穴の大きさをうまく調節すると二つの土器の二つの棒が全く同じ速度で降下しいつでも同じ通信文が同時に容器の口のところに来ているようになるのである。
このような調節が出来たらこの二つの土器を、互いに通信を交わしたいと思う甲乙の二地点に一つずつ運んでおく。
そこで甲地から乙地に通信をしようと思うときには先ず甲で松明たいまつを上げる。
乙地でそれを認めたらすぐ返答にその松明を上げて同時に土器の底の栓を抜いて放水を始める。
甲地でも乙の松明の上がると同時に底の栓を抜く。
そうして浮かしてある栓の棒がだんだんに下がって行って丁度所要の文句を書いた区分線が器の口と同高になった時を見すましてもう一度烽火をあげる。
乙の方ではその合図の火影を認めた瞬間にぴたりと水の流出を止めて、そうして器の口に当る区分の文句を読むという寸法である。
(中略)
このように、二千年前の骨董(こっとう)の塵の中にも現代最新の発明の種があるとすれば、同じ塵の中には未来の新発明の品玉がまだまだいくらも蔵されているかもしれない。
「アー、そんなものは君、もう二十年も前にドイツの何某が試みて失敗したものだよ」といったようなことをしたり顔に云って他人の真面目なそうして実際はかなり有望な独創的研究をあたまからけなしつけるようないわゆる大家も決して珍しくはない。
「それは君、昔フランスでやったものだよ」と云って若い技師の進言を言下に退ける局長もまた珍しくはないであろう。
これらの大家や局長がアイネアスの兵法を読んでいなかったおかげで電信印字機や写真放送機が完成したかもしれないのである。
(デンマン注:読み易いように改行を加えました。
赤字はデンマンが強調。
写真・イラストはデンマン・ライブラリーより)
出典: 寺田寅彦の『変わった話』@「青空文庫」
現代の光通信とは全く違うけれど、確かに通信方法としては面白い工夫(くふう)よねぇ~。。。
そういうことなのですよ。。。
ケイトーは、人間の頭で考えられる大概の事は昔のギリシア人が考えてしまっているという箇所を強調しているけれど、本当にそうなのかしら?
あのねぇ~、例えばコンピューターを古代ギリシャ人は作っていたのですよ。。。
あらっ。。。マジで。。。?
次のような機械計算機ですよ。。。
古代ギリシャのコンピューター
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アンティキティラ島の機械は、アンティキティラ島近海の沈没船から発見された古代ギリシア時代の遺物で、天体運行を計算するために作られた歯車式機械であると推定されている。
この機械は1901年に考古学者ヴァレリオス・スタイスによってアンティキティラの沈没船から回収された。
ただし、その複雑さや重要性は何十年もの間気づかれることがなかった。
紀元前150 - 100年に製作されたと考えられており、同様な複雑さを持った技術工芸品は、その1000年後まで現れることはなかった。
フランスの海洋学者ジャック=イヴ・クストーは1978年に最後に沈没船を訪れている。
しかし、「アンティキティラ島の機械」の残りの部分を発見するには至らなかった。
アンティキティラ島の機械に関する最新の研究を指導しているカーディフ大学のマイケル・エドマンド教授は「この装置はこの種のものとしては抜きん出ている。デザインは美しく、天文学から見ても非常に正確に出来ている。機械の作りにはただ驚嘆させられるばかりだ。これを作った者は恐ろしく丁寧な仕事をした。歴史的にまた希少価値から見て、私はこの機械はモナ・リザよりも価値があると言わねばならない」としている。
実物はアテネ国立考古学博物館の青銅器時代区画にデレク・デ・ソーラ・プライスによる復元品と共に展示されている。
その他の復元品は米国モンタナ州ボーズマンのアメリカ計算機博物館、マンハッタン子供博物館に収められている。
設計者は天体の位置を計算するために天体運行の理論まで知っている必要はなかった。
バビロンの天体計算式「システムB」が紀元前260年までには考案され、ギリシャに受け継がれていたのである。
当時ごく少数の、太陽と月とその他の天体の運行の基礎が理解できる教育された知識人と、教養のない庶民との間には科学と文化において大きな隔たりがあった。
キケロ、プリニウス、プラトン、小セネカ、プトレマイオス、アリストテレスなどによる多くの古代資料によると庶民は日食や月食を超自然現象と見なし、恐れていたとされる。「…無教養な者はたやすくそれら(日食など)を混乱や凶事の前触れと考えた」[13]。
プライスは、この機械が博物館やロドス島の公会堂で一般に向け展示されていた可能性があるとしている。
ロドス島は機械工学、特にロドス島民の専門技術であるオートマタ(機械人形)の展示で知られていた。
出典: 「アンティキティラ島の機械」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
天体運行を計算するために作られた歯車式機械計算機なのねぇ~。。。それにしてもかなり複雑な構造だということが解るわァ~。。。古代ギリシャ人がこういう計算機を作っていたなんて ちょっと考えられないわねぇ~。。
だから寺田寅彦も人間の頭で考えられる大概の事は昔のギリシア人が考えてしまっていると書いているのですよ。。。
でも。。。、でも。。。、光通信と言っても、古代ギリシャ人の方法は、かなり原始的なものよねぇ~。。。それに機械計算機も天体運行だけを計算するもので、現代の計算機とは全く違うじゃない。。。
確かに、古代ギリシャのコンピューターでは人間が月に行くための計算はできない。。。でも、「計算機」という考えは古代ギリシャ人のオツムにもあったということですよ。。。
だけど、古代ギリシャの光通信にしても、天体運行を計算する機械計算機にしても、それは特別なもので、その他のものは相変わらず原始的な物を使っていたんでしょう?。。。自動車とか、電車はなかったのだから。。。
確かに、自動車や電車は古代ギリシャにはなかった。。。でも、現代でも使われている乾電池のような物を古代人も考え出していたのです。。。
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あらっ。。。古代人の中にも現在人として通用するような頭の良い人達が居たのねぇ~。。。
そうなのですよ。。。それに古代文明の中には、現代の我々と同じぐらいに発達した文明を築いた古代人もいたのですよ。。。
マジで。。。?
もし、原爆を発明した古代人が居た、と言ったらシルヴィーはどう思う。
それは嘘でしょう?。。。第一、それが真実だとすれば、アインシュタインのあの有名な物質とエネルギーの法則も知っていたということじゃない?
(emc2)
驚くなかれ、実際に原爆が使われたかもしれないという証拠があるのですよ。。。読んでみてください。。。
Our own culture, if we assume a starting point of 4000 b.c., has progressed from primitive agriculture and herding to nuclear fission in only 6,000 years.
Considering the age of mankind, there has been ample time for other cultures to have arrived at a level roughly corresponding to ours.
A re-examination of some of the ancient records that have come down to us might give some indication of mankind having previously attained our present aptitude for destruction.
While there are hints of great blastings of the earth’s surface in the Bible (Sodom and Gomorrah), the Greek myths, and many of the legends of the Indians of North and South America, it is in the ancient records of India, copied and recopied from prehistoric antiquity, that we find, described in considerable detail, the use and effect of what closely resembles atomic explosions in warfare.
(pp. 223-224)
In the course of an exploratory digging in southern Iraq in 1947, layers of culture were successively cored into what one might call an archaeological mine shaft.
Starting from the present ground level, the excavation passed the ancient city culture levels of Babylonia, Chaldea, and Sumeria, with flood levels between different ages of city culture, then the first village levels, then a level corresponding to that of primitive farmers at a time era of 6000 to 7000 B.C., and below that, indications of a herdsman culture, and finally a time era was reached corresponding to the Magdalenian or cave culture of about 16,000 years ago.
Still farther down, at the bottom of all levels, a floor of fused glass was revealed, similar to nothing else except the desert floor in New Mexico after the blasts which inaugurated our present atomic era.
(pp. 229-230)
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SOURCE:"Bermuda Triangle" By Charles Berlitz
published by Avon Books in 1974
私たちの現在の文明は、紀元前4000年に原始農業から発展したとすれば、わずか6,000年で核分裂を引き起こすまでに進化した。
人類が誕生してからの長い歴史(600万年前~700万年)を考えると、他の(失われた)文明が我々の文明のレベルまで達するのに十分な時間があったわけです。
古代の記録を調べ直してみると、これまでに失われた文明が、我々と同じレベルの科学文明を持ち、自らの文明を破壊するような原爆をもつレベルまで進化したということもあり得るだろうと推測できる。
聖書を読むと、例えば、ソドムとゴモラのエピソードに見るように、地球上に悲惨な破壊をもたらす説話や、ギリシャ神話や南北アメリカの原住民の伝説にも同様な破壊をもたらすエピソードがたくさんあるが、
古代インドの記録にも、それ以前の文明から何度もコピーされた伝説の中に、原爆を伴うような戦争が詳細に語られている。
(229-230ページ)
1947年のイラク南部での地層調査で、地面からかなりの深さまで掘り下げた地層を見ると、文化の層が積み重なっているのがよく見える。
現在の地上レベルから見てゆくと、バビロニア、カルデア、およびシュメリアの古代都市文化の地層が現れる。
都市文化を示す地層の間には、明らかに洪水の跡も見られる。
やがて、最初の村落文化のレベルに達し、その下の層に紀元前6000年から7000年までの原始農民レベルの地層が現れる。
さらに、その下の地層には遊牧民の文化の兆候が見られ、やがて約16,000年前のマグダレニアン文化という洞窟文化に対応する地層に到達する。
その下の地層は最下部の地層となり、溶融ガラスの床が現れる。
その溶融ガラスの床というのは、現在の原子爆弾時代をもたらしたニューメキシコ砂漠での原爆実験場の床と同じものだ。
(229-230ぺーじ)
(デンマン訳: 赤字はデンマンが強調)
SOURCE:"Bermuda Triangle" By Charles Berlitz
published by Avon Books in 1974
『未開人と文明人』にも掲載。
(2020年2月19日)
つまり、大昔のイラク南部で核爆発が起こったというわけぇ~?
そういうことです。。。 アトランティス文明と同世代の古代イラクの文明が、核戦争によって この時に滅亡したのです。。。
。。。で、そのあとで洞窟で生活していた現在の人類の祖先が出てきて、メソポタミア文明が出現したというのォ~?
そうですよ。。。 洞窟で暮らしていた我々の祖先とアトランティス文明人は核戦争前に共存していたのですよ。。。 ちょうど、現在、ニューギニアの原住民と我々が共存しているように。。。
でも。。。、ちょっとそれは信じられないわねぇ~。。。
初出: 2020年9月21日
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【ジューンの独り言】
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ですってぇ~。。。
あなたは何十万年も前に私達と同じような高度な文明を持った人々が暮らしていたと思いますか?
その人達が核戦争で滅びたと。。。
ええっ。。。 「何十万年も前の話など、どうでもいいから、他に、もっと楽しいことを話せ!」
あなたは、そのように強い口調で私にご命令なさるのですかァ~?
分かりましたわ。
シルヴィーさんが出てくる面白い記事は たくさんあります。。。
次の記事の中から面白そうなものを選んで読んでください。
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■『サイバー戦争』
■『エロくて、ごめんね』
■『モバイル社会とガラケー』
■『元老のアメリカ』
■『ケネディ家の呪い』
■『欧米を敵に回す』
■『ソフィアからこんにちわ』
■『ドイツが原爆をロンドンに』
■『いまだに謎』
■『さらば大前研一』
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■『空飛ぶスパイ』
■『愛情はふる星@ベトナム』
■『ヒラリーと塩野七生』
■『ケネディ夫人@インドネシア』
■『究極の大前研一批判本』
■『フェルメールの謎』
■『女に文句を言う女』
■『あなたの祖国』
■『宮沢りえ@韓国』
■『正しい戦争』
■『ゴールデンシャワー』
■『死刑廃止』
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■『かまびすしい』
■『今、新たな戦前』
■『クレオパトラ@アラビア』
■『政府は嘘をつく』
■『犬と人間と戦争』
■『未来予測』
■『知られざる悲劇』
■『量子活動家』
■『アンネの運命』
■『10次元の世界』
■『ポーランドの犬』
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■『熟女ヌード@デンマン』
■『ロッキード事件の真相』
■『政府と役人と嘘』
■『ジュンガル』
■『地球温暖化は避けられない』
■『国際平和連合』
■『鬼島』
■『悪徳サイト』
■『あげつらう』
■『過ちを犯す』
■『三島由紀夫の謎』
■『ヒラリートランプ現象』
■『ノーパン@CIA』
■『未開人と文明人』
■『オセロの失敗』
■『サン・ラザールの裏路』
■『「夜と霧」を観た?』
■『虫酸が走る』
■『大空に乾杯』
■『ターバンを巻いた少女』
■『美しい日本語を探して』
■『アダムとイブのバナナ』
■『宮沢りえ@サンタフェ』
■『ネットの主要言語』
■『中国人がアメリカを発見した』
とにかく、今日も一日楽しく愉快に
ネットサーフィンしましょう。
じゃあね。 バーィ。
(hand.gif)
(surfin2.gif)
ィ~ハァ~♪~!
メチャ面白い、
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■ めれんげさんの『即興の詩』
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■ 『今すぐに役立つホットな情報』
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