ヒラリーと塩野七生
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今日はヒラリー・クリントンを連れ出してきて、また塩野七生を批判するわけぇ~?
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いけませんか?
なんだか、ケイトーは塩野七生を目の敵にしているみたいねぇ~? うふふふふふふ。。。
いや。。。 僕は塩野さんを目の敵にしているわけではありません。。。 むしろ、僕は塩野さんのファンなのですよ。。。
そうは見えないわァ~。。。
あのねぇ~、僕が塩野さんのファンになったのは、『中央公論』に掲載したデビュー作・『ルネサンスの女たち』を読んだからですよ。。。
その作品は面白かったのォ~?
面白かったのですよ。。。
どのように。。。?
あのねぇ~、『ルネサンスの女たち』は4人の女について書いたものなのですよ。。。 そのうちの一人、カテリーナ・スフォルツァ(1463 - 1509)について塩野さんは次のエピソードを書いているのです。。。
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11歳でリアーリオ家のジローラモ(1443年 - 1488年、教皇シクストゥス4世の甥)伯爵と結婚し、その間にビアンカ(1478年 - 1522年)とオッタヴィアーノ(1479年 - 1533年)姉弟を儲けて、ローマで暮らす。
夫ジローラモはイーモラとフォルリの領主でもあった。
1488年、叔父のルドヴィーコによるスフォルツァ家による援助が意図的に怠ったことが原因で、フォルリに反乱が起こる。
カテリーナと子どもたちは城外で反乱側に捕えられた。
しかし、城の守備隊は降伏しなかった。
そこでカテリーナは反乱側には守備隊を説得してくると言って、子どもたちを残し城に入っていった。
彼女が城に入ったまま出てこないので、反乱側は人質の子どもたちを殺すと脅した。
すると、カテリーナは城館の屋上に立ってスカートを捲り上げると「子どもなどここからいくらでも出てくる」と叫んだのだった。
これには反乱側もあっけに取られた。
やがて援軍が到着し、反乱は鎮圧された。
ただし実際に城壁の上でスカートを捲り上げたかは疑問も残る。
城壁の上からでは反乱軍まで声が届くはずがなく、また逆に弓矢で射られる可能性もあるためである。
出典: 「カテリーナ・スフォルツァ」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
あらっ。。。 カテリーナは城館の屋上に立ってスカートを捲り上げて、アソコを敵の兵士たちに見せたのねぇ~。。。 うふふふふふふ。。。
そういうエピソードが、イタリアでは古くから伝わっていたらしい。。。 でもねぇ~、よくよく考えてみれば、城壁の上からでは反乱軍まで声が届くはずがなく、また逆に弓矢で射られる可能性もあるから、そんな馬鹿なことを果たして彼女が行ったかァ~?
つまり、カテリーナを女傑にするために、イタリアのミーちゃん、ハーちゃんが わざとデッチ上げたエピソードだと言うのねぇ~?
だから、上の『ウィキペディア』の記事の投稿者はそう考えたわけですよ。。。
つまり、塩野七生は その辺のことをよく検証もしないで書いたわけなのねぇ~。。。
話を面白くするには、そのエピソードは欠かせない。。。 だから、そのエピソードを初めて読んだ僕は塩野さんのファンになったわけです。。。 うへへへへへへ。。。
つまり、エロいエピソードを塩野七生が書いたので、ケイトーはファンになったわけなのねぇ~?
そういうことです。。。
要するに、ケイトーはエロい話が好きなのねぇ~。。。?
あのねぇ~、エロい話が嫌いな人って居ないんだよ!
私は嫌いだわァ~。。。
ネットでは、そのように言うシルヴィーも家に帰ると、エロ本読むよねぇ~? うへへへへへへ。。。
そのような事はどうでもいいから、本題に入りなさいよ。。。
分かりました。。。 実は、バンクーバー市立図書館で借りていた本を読んでいたら次の箇所に出くわしたのですよ。。。
日本人へ 164
帰国中に考えたことのいくつか
By 塩野七生
ヒラリーの敗因
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生涯の大勝負に二度も、初回の相手はオバマ、二度目の敵はトランプ、で敗れたヒラリーの政治キャリアはこれで終わりだろう。
それでもなお彼女の敗因を探るのは、野望に燃えている日本の女たちへの参考になるかと。
まず、ヒラリーにとっての最大の敵はヒラリー自身であることへの自覚の欠如。
ガラスの天井とか男社会の壁とか、そんじょそこらのフェミニストが口にする薄っぺらな責任転嫁は、大統領を目指した女ならば口にすべきではない。
第二に、「初めての女性大統領」を強調しすぎたこと。
これをしたことによって、もともとからして自信喪失気味の白人男たちに、これまでは黒人、次は女、その次はゲイか、という恐れを抱かせてしまったのではないか。
敗因の第三だが、何かをやりたいから大統領になるのではなく、何が何でも大統領になりたいという印象を、有権者に与えてしまったこと。
野心的であるのは、悪いことではない。
だが、それだけというのでは男であっても見苦しいし、支持者の拡大にバイアスがかかったのも当然だ。
(デンマン注: トランプだって、見苦しいほどに、何が何でも大統領になって見せるという態度だった!)
(注: 赤字はデンマンが強調。
読み易くするために改行を加えています。
写真はデンマン・ライブラリーより)
『文藝春秋 新年特別号』
編集人: 大松芳男
2017(平成29)年1月1日 発行
発行所: 株式会社 文藝春秋
あらっ。。。 塩野七生はヒラリー・クリントンに対して、かなり辛辣な事を言ってるのねぇ~。。。
あのねぇ~、塩野さんは、同性に対しては、かなり厳しい批判を浴びせるという もっぱらの評判なのですよ。。。
そう言えば、ケイトーは塩野七生がクレオパトラを馬鹿呼ばわりしていたというので、記事を書いて塩野七生を批判していたわねぇ~!
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■『クレオパトラと塩野七生』
塩野さんというのは、独断と偏見で、こうだ、ああだと決め付けることが多いのですよ。。。 その点、たとえば歴史小説を書く司馬遼太郎さんなどは、文献に当たって小説を書く。。。 資料集めへの執念はすさまじいものがあった。
たとえば。。。?
『坂の上の雲』を書く時には、神田神保町の神田古書店街の古書店主らに依頼し、「日露戦争」という記述のある本を片っ端から買い集め、当時同じ題材の戯曲を書いていた井上ひさしが古書店に行っても資料がなかったという逸話が残っているのですよ。。。
マジで。。。?
この話は、いろいろな所に書いてありますよ。。。 大河小説になると一度に何千万円単位という巨費を投じて買い集めたらしい。。。軽トラックで古本屋に乗り込むや否や手当たり次第に乱読購入し、助手と一緒に荷台に乗せて帰ったというのですよ。。。
ホントかしら。。。?
とにかく、それぐらいにして資料を探してウラを取ってから小説を書き始めたのです。。。 ただ面白いからといって、ウラも取らずに書き散らすタイプではなかった。。。 そういうところが元新聞記者だったらしい。。。 ところが、塩野さんは、面白い話を集めて書き散らすというタイプですよ。。。
確かに、上の引用文を読んでみると、個人的な意見を、そのまま書いているに過ぎないわよねぇ~。。。
。。。でしょう!? そういうところが歴史小説を書く作家としては問題があると僕には思えるのですよ。。。
。。。で、ケイトーはヒラリーの敗因は、何だったと思うのォ~?
メール問題ですよ。。。
トランプ大統領を生んだインテリジェンス力
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トランプ大統領誕生の報に接して、「パナマ文書」が秘めていた起爆力に言い知れぬ戦慄を覚えた。
中米パナマに本拠を置いて富裕層をタックスヘイブンへ誘った法律事務所から漏洩した機密情報。
それは世界の大富豪や独裁者が巨万の富をカリブ海の島々などに隠している実態を生々しく暴き出した。
「パナマ文書」こそ、額に汗して働く庶民の怒りに火をつけ、その炎はめらめらと燃え広がった。
超大国アメリカでも、プア・ホワイトと呼ばれる人々が、民主党を見限り、共和党のトランプ陣営に雪崩れ込んでいった。
だが不動産王トランプこそ5000億円を超える資産を持ち、納税申告所の公表を拒み続ける超富裕層に他ならない。
なんという皮肉なのだろう。
一方で国家機密を認めないアサンジの「ウィキリークス」は、ヒラリーの国務長官時代のメール3万通余りを暴露した。
メール問題こそ選挙に弱い彼女を最終版まで苦しめ、敗北の引き金となった。
いまもロンドンで亡命生活を送るアサンジは、人種差別発言を繰り返す暴言王に手を貸す意図などなかったはずだ。
これまた何という皮肉なのか。
これら世紀のリークがアメリカに稀代のアウトサイダー政権を誕生させたことに誰より衝撃を受け、そのインテリジェンス力に当惑しているのも機密を漏らした張本人たちだろう。
(注: 赤字はデンマンが強調。
読み易くするために改行を加えています。
写真はデンマン・ライブラリーより)
3ページ 『汝の名はスパイ、裏切り者、あるいは詐欺師』
著者: 手嶋龍一
2016年12月21日 第5刷発行
発行所: 株式会社 マガジンハウス
メール問題ってぇ、それほどの影響力があったのかしら?
あったのですよ。。。
ヒラリー・クリントンのメール問題
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2016年3月16日にはウィキリークスが、2010年6月30日から2014年8月12日までにヒラリーの個人サーバが送受信した3万322通の電子メールおよび添付ファイルを公開した。
このうちでヒラリー自身の手による記事は7570件にのぼる。
これら電子メールは夫のビルが署名した情報公開法によりPDF形式で入手できるが、最後にPDF化されたのは2016年2月29日であり、まだ周知されていない事実を相当含むと目される。
選挙戦ではバーニー・サンダースらを破り、2016年7月26日、党内予備選挙を経て大統領候補となった。
しかし秋ごろには、HSBCなどと関連するクリントン財団が先の電子メールを手がかりに様々な媒体から叩かれるようになった。
また、2016年夏ごろから演説中に咳が出て止まらず、9月に行われたアメリカ同時多発テロの追悼式典に出席した際に体調不良で途中退席し車に乗り込む時に卒倒してシークレットサービスに抱えられる所が撮影される等、健康不安説がささやかれた。
2016年11月8日の大統領選挙の結果、得票数ではヒラリーが共和党候補のドナルド・トランプを僅差で上回るものの、選挙人は232人と、306人を獲得したトランプに破れ落選した。
一般投票で勝利し、選挙人投票で敗北したのは、2000年の選挙のアル・ゴア(民主党)以来16年ぶりであった。
外交政策
対リビア…2011年にはオバマ政権の国務長官として、リビア内戦を解決するためのリビアへの軍事攻撃を行う様に、オバマ大統領を強く説得した。
カダフィの殺害を聞いて『来た、見た、勝った』をもじった ”来た、見た、死んだ”(”We came, we saw, he died”)と歓喜していたことが報じられている。
鉱産資源を目標にデーヴィッド・キャメロンとニコラ・サルコジを作戦に関係させ、また攻撃に最終的発言権をもったことが、ヒラリーの送受信したメールで示唆されている。
出典: 「ヒラリー・クリントン」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
なるほどねぇ~。。。 ネットを調べれば、ヒラリー・クリントンの好戦的な様子が見て取れるというわけねぇ~?
そういうことですよ。。。 だから、同性であるヒラリー・クリントンに対して、塩野さんが同性の目から スカートの丈が短すぎるとか、ジャケットの色がダサいとか、口紅が濃すぎるとか、皺を隠すために整形したとか。。。、そういう個人的なことを問題にするのじゃなくて、もうちょっとジャーナリスティックに、ウラを取るようにして政治的な問題に言及して欲しいのですよ。。。
初出: 2018年9月1日
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【ジューンの独り言】
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ですってぇ~。。。
確かに、個人的な印象や意見で、ウラも取らず個人攻撃・批判するのは、よろしくないですよねぇ~。。。
塩野さんは次のように語っています。。。
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ところで、シルヴィーさんが出てくる面白い記事は他にも たくさんあります。。。
次の記事の中から面白そうなものを選んで読んでください。
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■『角さんと原発と天罰(2013年1月5日)』
■『真紀子落選(2013年1月14日)』
■『野火(2013年1月18日)』
■『タイタニックと国際化(2013年2月1日)』
■『宮澤理恵@Macao(2013年2月28日)』
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■『サイバー戦争』
■『エロくて、ごめんね』
■『モバイル社会とガラケー』
■『元老のアメリカ』
■『ケネディ家の呪い』
■『欧米を敵に回す』
■『ソフィアからこんにちわ』
■『ドイツが原爆をロンドンに』
■『いまだに謎』
■『さらば大前研一』
■『空飛ぶスパイ』
■『愛情はふる星@ベトナム』
とにかく、今日も一日楽しく愉快に
ネットサーフィンしましょう。
じゃあね。 バーィ。
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ィ~ハァ~♪~!
メチャ面白い、
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■ めれんげさんの『即興の詩』
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■ 『軽井沢タリアセン夫人 - 小百合物語』
■ 『今すぐに役立つホットな情報』
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