NHK教育テレビ「福祉ネットワーク」１１日放送 を見た。

　　私の日課。夜のNHKを録画しておいて１．３倍速で見ること。NHKのニュース７とクローズアップ現代、そして福祉ネットワーク。

　　昨日の福祉ネットワーク。主人公は私デスペアと同年代の男性。中途失明の休職中の小学校の先生。（病名は公開されず）

　　目がわるい３０代男性という点では網膜色素変性症な私デスペアと同じ。異なるのは、全盲の彼と視野障害者の私。頭が禿ている彼とそうでない私、そしてなにより、妻と２人のかわいい子供がいる彼と、独身男性の私デスペア。

　　デスペア的見るポイント。
１、滑舌のいい人の一言

　　前に同じ番組で取り上げられていＲＰの５０歳の男性。３０代の彼に語りかける。

　　「おれみたいにかなり（講演でいろいろと）回ってても１００万やぞ！！」

　　視覚障害者が職につきお金を稼ぐことがいかに難しいかを語る５０歳ＲＰ男性。視覚障害者の収入はこれが現実なのだろう・・・・。

　　ふと自分のことで錯覚に陥る。手取り３６０万円でＲＰの私は恵まれているのかな。

　　厚生労働省の障害白書によると、障害者のなかで、もっとも収入が少ないのが知的障害者、その次が視覚障害者。

　　これから私たちまだ見えているＲＰが、あとに続くであろう（そうは願わないが・・・）ＲＰの人のためにも、いまから視覚障害者はマッサージ師以外にも職域を広げておかないといけない。それが私の使命。


２、キラキラお目めのシャイニーＧ＆Ｂ
　　３０代の休職中の教師。久しぶりに勤務先の小学校で１時間の授業。若い教師にありがちなおなかではなく口から発声のうわすべりの声。教師経験のない５０歳ＰＲ男性の語り口にはとおく及ばない。

　　３０代の彼がしゃべることに私は涙しなかったが、その彼の話を聞き、チャイムがなったてもちゃんと彼の話を聞き、そして授業後彼の周りに集まってきて小学４年生の子供達。

　　この光景を見て涙がでた。

　　果たして私は、誰かの話で感動した後あるいは、私の知らない世界を教えてくれたその人に、その感動や興奮をその話者に伝えるだろうか？　講演の後にかけよりもっと話しをきくだろうか？

　　彼のまわりに集まってきた少年少女のあのキラキラの表情がとてもいとおしい。彼らに昔の自分を見てそして涙がでた。


　　そして、光を失ったとき、本当の絶望が訪れたときに、私には彼のように愛すべき妻と守るべき子供がいるのだろうか・・・・・。

　　その答えは決定済み。