欠陥建築バスターズ

土地・建物の調査研究が専門。日本の地震や災害に備えた建築や、不動産市場や世界経済の未来鳥瞰について述べています。

『死の繊維アスベスト』は今も身近にある危険!!

2014年09月06日 09時24分57秒 | 建築のうんちく





『今でも、街中にアスベストがあふれています。』



よく、町中で、建物を解体しています。

でも、周囲をビニールで囲み、『アスベスト』が飛散しない処置をしている光景

を見た事がありません。



『古い住宅』には、あちこちに『アスベスト』が使われており、今もすぐ身近に

『死の繊維』は存在します。



昔は、屋根材等に、よく、『アスベスト』を含有した建材を使用しました!



『アスベスト』単体で住宅に使用する事は少なく、何か他の物質に混ぜて使用する

事が多いです。





…では、なぜ昔は、吸い込むと『肺がんになる』様な危険な『アスベスト繊維』を

大量に使用したかと言うと、『耐火性』に優れるからです。



国も、『アスベスト』が肺がんを起こさせる事は、知っていたのですが、アスベス

トを吸い込んで、人が肺がんで死亡する事より、火災で人命が失われる事を恐れた

から、比較的最近まで、『死の繊維』が使用されていた訳です。



…実は、街の中で、大気中の『塵』を採取してみると、僅かですが、『アスベスト』

が見つかります。



僅かな量でも、長年吸い込み続けたら、『肺がんリスク』は、ぐんと高くなります!




…では、その、『死の繊維』はどこから飛んで来るのでしょうか?



それは、ほとんどが、建物の『解体工事』で空気中に放散された『死の繊維』です。

…これは、あまりに、『罪な事』ではないでしょうか!




今の日本の法律では、建物を解体する時に、『アスベストを含む建材』が使用されて

いた場合、空気中にアスベスト繊維が飛ばない処置をする事になっています。



『日本では、法律はあっても、それを知らなかったり、守らない人が多いのです!』

『アスベスト被害は、まだまだ、続きます!』



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