欠陥建築バスターズ

土地・建物の調査研究が専門。日本の地震や災害に備えた建築や、不動産市場や世界経済の未来鳥瞰について述べています。

『横浜の傾いたマンション検証!!杭があったら安全なのか?』

2015年10月23日 09時24分30秒 | デザイナーズ住宅の欠陥




『建物の基礎杭があれば、本当に安心出来るのだろうか??』



今、大騒ぎしている、傾いた横浜のマンンションの事件を、

私は、少しさめた目で見ています!



『基礎が完璧なら、傾かなかったのでしょうか??』



…ここで、『ハマッコ』なら、誰でも知って居るある土木工事の話をしたいと思います。

『私もハマッコなので、傾いたマンション報道があった時に、すぐに、アノ話を思い出しました!』



…今、横浜には、外国客船が停泊できる『大桟橋』があります。

この大桟橋から眺める『横浜の街』は、最高に趣きがあります。

『メッチャ、ヨコハマ ヤン!』

と言った感じがします。



実は、この『大桟橋』は、何回か壊れているんです!



『その理由は、やはり、地盤が弱い事です!』

…横浜と言う土地は、そもそも、地盤が非常に軟弱な土地です!



港にある、有名な赤煉瓦倉庫も、二棟ある内の一棟等は、関東大震災で、三分の一が崩壊しました。元々、二棟の倉庫は同じ規模の建物だったのです。



『大桟橋』も、関東大震災で、完全に海中に没してしまったのです!



『大桟橋』は、外国の最新土木技術を取り入れ、横浜の傾いたマンションと、ほぼ同じ基礎杭が、海底の岩盤まで打たれていました。



『これは、当時は木の杭しかなかった時代に、鉄製の杭を導入した、世界トップレベルの土木工事でした。』



…そんな、『大桟橋』が、関東大震災で、あっけなく海中に没してしまったのです。



人類の科学技術は、日進月歩です!

しかし、大震災が起きたら、そんな、人類の過信など吹き飛んでしまいます。



私が、横浜の傾斜したマンションを見て、最初に思ったのが…



『あんな、大きなマンションを建てる方が狂っている!』

と言う事です。



鉄の杭が、今回のマンションの支持層よりも、もっと強固な、『岩盤』に達していても、『大桟橋』は海中に沈みました。



やっぱり、マンションは怖いです!



『こんな、コンクリートの重たい、”縦横長屋”は、買ってはいけません!』



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