欠陥建築バスターズ

土地・建物の調査研究が専門。日本の地震や災害に備えた建築や、不動産市場や世界経済の未来鳥瞰について述べています。

再建築出来ない土地に建つ家!!

2013年09月02日 10時36分06秒 | 皆様からのご質問にお答えします



『市街化調整区域に建つ建売住宅は、買うべきでない!』


消費税増税前の、駆け込み的、住宅需要が起こっています。

その為に、建築資材が25%も値上がりする様な事態になってます。




さて、その様な「ドサクサ」にまぎれて、とんでもない「新築戸建物件」も

売られています。



その一つが、「市街化調整区域」の土地に建つ家です!




「市街化調整区域」と言うのは、本来は家を建てられない土地です。

例外的に、農林水産業従事者の住宅や、納屋等の建築が認められているだけです。




…では、なぜ、そんな場所に、「新築戸建」が建てられ売られているのでしょう?

実は、特例的に、行政が、建築を許可する場合があるのです。


ところが、困った事に、これは、特例的処置である為に、「同じ場所」にもう一度

「再建築」出来ない可能性が強いのです!




つまり、大変な思いをして「新築戸建」を買って、将来、子供に家を残そうと思っ

ても、「同じ場所」に家を建替えられない訳です!



…その様な土地は、将来、「駐車場」とか「資材置場」位の利用価値しかないのです。




通常は、「資産価値」のほとんどない「市街化調整区域」の家に、ローンを組んで

くれる銀行は、無いです。

銀行も、担保物件として、「資産価値ゼロ」と、思っているんです!




…そんな、問題のある「市街化調整区域」に「新築戸建」が建てられ、堂々と売られ

ています。

「問題のある物件」だけに、普通よりかなり安いです!

ソーラー発電まで、おまけに付いている物件まであります!




もし、貴方が、不動産に「資産価値」を考えるなら、こんな物件は、買ってはダメ

です。

「不動産屋」は、こう言う大事な事を、理解出来る人が、極めて少ないです!

むしろ、「建築士」に相談される方が、確実だと思います。




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