読む日々

テーマばらばらの読書日記

指輪をはめたい

2012-04-13 | 
伊藤たかみ「指輪をはめたい」

 3またをかけていた、もうじき30歳のテルは、ある日スケート場で頭を打ち、数時間の記憶を失くす。

実は、3人の彼女のうち、誰かにプロポーズするつもりだったらしいのに、そのあたりの決心というかがスッポリ抜け落ちてしまっていた。

で、誰だっけ?って事で、それを確認すべく3人と順番に会うんだけど、誰もいまいちピンと来ない。
そんなある日、15歳の家出少女と出会い・・・


・・・いやあ、オモシロイ現代版浦島太郎みたいな感じです。
最後のドンデン返しというか、テルの真実、というか、SFではない(と思う)けど、現実にはなさそうで、
でもあったらいいね!と素直に思える展開でした。

テルは、ずっと、別れた恋人を心の底で求め続けていたんだね。

3人の彼女達が、女の私から見ても本当にいま一つ、だったので、この帰結は「なるほど」という感じでした。


満足度95