読む日々

テーマばらばらの読書日記

ゴールデンタイム

2013-07-17 | 
山田宗樹「ゴールデンタイム」副題:続・嫌われ松子の一生




映画やドラマで何年か前に話題になった原作の続編。

嫌われ・・の方はドラマ観ただけで、原作は読んでないんです
が、続編とあって、思わず借りちゃった。

ドラマは内山理名主演で、小池栄子とか要潤とか萩原聖人とか出てたのを覚えてます。
そして原作、映画では松子の後始末をするのが甥の笙なのに、ドラマでは笙の彼女の明日香が松子の姪で、その彼が笙という設定だったのも覚えてる。

続編は、明日香が大学を受け直して九州の医科大学へ進み、その際別れた2人のその後を描いています。
九州の病院の息子と付き合い、嫁として向こうの親にもアテにされ、でも本当なやりたかった医療は・・と悩む明日香と
ことごとく就職試験に失敗し、パチンコ屋でバイトなんかしちゃっていて、ある日ひょんなことから劇団とその創設者と関わり、俳優をめざすようになる笙。

2人が再会し、笙の夢を知ることで、自分もやはり夢を追おうと決意する明日香。

って感じの物語でした。

とってもよかったです。
夢って大事だよね。この歳になると忘れちゃうけどね。

劇団の創設者ミックが46歳にして胃がんと宣告され、一切の治療を断るんだけど、「もう充分生きた」って気持ち、なんとなくわかるなあ。これはやはり年齢を重ねないとわからない心境ですね。

死は怖いけど、やり残したことももうないよ、みたいな。

私はまだまだやり残しが多いですが、ミックの立場ならわかるかも。

って人生についてもいろいろ考えさせられました。

満足度90