読む日々

テーマばらばらの読書日記

湿地帯

2014-02-07 | 
宮尾登美子「湿地帯」


作者が若い頃にこうちしんぶんに連載していた小説が長い時を経て本になったそう。


薬の研究者が高知県の薬事課長に任命され、故郷の宇和島からバスと電車で高知入りする際に知り合った人妻と、
高知についたさいまた構えていた女性薬店店主の謎の死の関わりがはっきりするまでの物語。

実在の県名使って、ある業界の悪巧みをすっぱ抜く内容は、当時問題にならなかったのか?ってくらいの内容。

ストーリー展開はさほどむずかしくなくサラサラ読めました。
私が生まれる前の時代の、歴史小説ではなく当時のリアルな現代劇。

面白かったです。

満足度90