読む日々

テーマばらばらの読書日記

銀のスケート

2016-06-03 | 絵本
「銀のスケート ハンス・ブリンカーの物語」M・Mドッジ作 石井桃子訳



19世紀のオランダ。働き者の父が事故で頭をやられ、おかしな言動を取るので母もロクに働きにも出られず貧しい暮らしを強いられているハンスとグレーテル兄妹。
冬、スケートが交通機関のようなオランダの街で、木のスケートしか持てていない兄妹。
大会で優勝すれば銀のスケートがもらえる。

偏見、イジメ、手を差し伸べる見識ある子どもたち。
父の病、医者の秘密、父と医者の息子との秘話を経て大会まで。

父の快復でいろいろスムーズに展開し、とても幸せな気持ちになれた。その為の前半の辛さなのかな。

昔書かれたお話で訳も古いので現代の子が読むのはよほど読書好きじゃないと難しいかも。内容はとても素敵だし、この訳ですらかなり端折ってあるとのことなので、さらなる簡易的な訳の本があってもいいかも。