読む日々

テーマばらばらの読書日記

ホテルローヤル

2016-07-04 | 小説・現代
桜木紫乃「ホテルローヤル」

同じホテルを舞台にした「硝子の葦」を先に読んでしまい、その後、ホテルローヤルが直木賞受賞したので読みたいと思いつつなかなか借りれずやっと読めた。

どっちがおもしろいかと言えば硝子の葦のほうだけど、読みやすさはこちら。

ホテルローヤルが廃墟からオープンまでを遡る形での短編。

なんというか、底に流れる暗さというか、他の作家さんでは熊谷達也に似てる空気感で、続けて読むのはちょっとキツイけど好きな感じです。

星を見ていた
がよかったかな。ホテルローヤルで働く掃除婦さんのお話。

あとはホテルローヤルで発作的?に心中しちゃった高校教師と生徒の、なぜそうなっちゃったのかという突発的な2日間を描いた
せんせぇ
も、よかったです。
人生の落とし穴。けどもともとその人が抱えてる物がきっかけになるんだな、と。

満足度90