読む日々

テーマばらばらの読書日記

ひまわり事件

2017-07-20 | 小説・現代
荻原浩「ひまわり事件」

同系列の保育園と老人ホーム。ひまわり園とひまわり苑。

議員の磯貝が理事長で、娘が園長、もう1人の娘の婿が苑長。

老人ホームと園児の交流と称して始まったドタバタから起こる事件とは。

ひまわり幼稚園の問題児4人と、ひまわり苑の老人4人の交流がなんとも言えず面白い。
そしてそこから生まれた絆が、事件をある意味成功させていく。

苑の不正を暴こうとするもと過激派の学生だったらしき片岡という老人が立てこもり事件を起こすのだけれど、そこからが物語の本番といった感じで、そこまでのほのぼの??な展開がすごーく長くて。だけど、その長い部分があってこそのラストだなぁ、と。

園児がわの主人公が晴也で、老人側の主人公が誠次。

事件のあと10年経って、誠次との約束を果たしにいく晴也達。

ひまわりをテーマに色々な感情が絡み合い、なかなか深いお話でした。

晴也のママが意外で、かっこよかったなぁ。

あと幼稚園の担任、和歌子目線でも物語が語られている。

いろんな人のいろんな立場にその都度フムフムと。

うまく書けないけど、オススメです!

満足度100