読む日々

テーマばらばらの読書日記

あしたの朝子

2018-07-12 | 小説・現代
山口恵以子「あしたの朝子」



著者の母がモデルの自伝的小説。

館山の大きな旅館の娘が、声優目指した東京で暮らすうちに、ひょんなことから鋏の製造工場の二代目と結婚し、様々なことを乗り越えて行くお話。

戦後の日本の様子がわかりやすく描かれている。
著者は東京タワーと同い年なのに、自分の生まれる前の東京の空気感みたいなの、すごく感じられる。

朝子さんのキャラが素敵すぎる。
ワガママかと思って読み始めたけど、素直なんだなぁ。そして主婦になり子を育てるうちにいい意味で活きてくる素直さ加減。

こんなひとになれたらなぁ、と思えるお話でした。

満足度100