読む日々

テーマばらばらの読書日記

エミリの小さな包丁

2018-12-21 | 小説・現代
森沢明夫「エミリの小さな包丁」



過去に何冊か読んでいて、読みやすさの中に生き方の参考になるような含蓄のあるストーリーなので、好きな作家さん。

今回は、都会で傷ついた若い女性が、15年会っていない祖父宅へ転がり込み、海辺の町でひと夏を過ごす中に傷を癒してまた旅立つお話。

あらすじ書くとよくあるストーリー、って思えるけれど、主人公の心の動きや癒されかたの流れが兎に角自然。だから、読みながら自分も同じ時間を過ごして癒されるような感じです。

酷い思われかたをしていた母親も、娘から見た姿と、父親(祖父)から見た姿は違うし、最後に母の想いも描かれていてホッとしました。

そして出てくるお料理の数々ぎ素敵すぎる!作ってみたい魚料理がたくさん!

我が家には釣り師が2人もいるので笑
彼らに伝授しなくては。

祖父の言葉を通して人生の捉え方、なんかも自分と違う視点に気付けたりするのでおススメです。

満足度100