読む日々

テーマばらばらの読書日記

西風がふくとき

2013-12-30 | 絵本
「西風がふくとき」―おばあちゃんとの日々―
ポーラ・フォックス/作 清水奈緒子/訳 村田収/絵




ボストンにすむ11歳の少女。弟が産まれて疎外感を感じるなか、夏休みにメイン州の島に済む祖母のもとへいくように言われる。

自分が邪魔なんだ!と思い込んだ少女は、祖母の他にはもうひと家族しないない島での夏を体験しながら色々な個とを感じ、悩み、気付いていく。

はい。私の好きな成長物語。
卑屈になる主人公の気持ち、長女の私にはよーくわかりますとも!
実際は追いやられたのではなかった、と気づくのは祖母が倒れてからなんだけど、そこからは涙涙でした。

隣家の娘の、弟にたいする態度の酷さには気づくけど、根底にあるのは自分と同じ気持ち、と気づくのには時間がかかりました。まだ11歳だもんね。

子供って、ほんとうに色々考えてますよね。そして的外れと周囲または成長した自分からは思える事でも、当事者としてはかなり真剣だし。
そんな、ティーンエイジャーの気持ちが見事に表現してありました!

惜しいのは 絵 だなぁ。無理に要らなかったかも。

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