読む日々

テーマばらばらの読書日記

月は怒らない

2014-01-07 | 
垣根涼介「月は怒らない」

切れ長の眼が印象的な、役所勤めの女性に惹かれる3人の男。

借財整理を生業とする、堅気には見えない男と、三流大学の学生、役所向かいの交番勤務の警察官。

女性が、日曜の公園で知り合った元大学教授との語らいを通し、自分の気持ちに素直になったとき事件がおこる。

そして、それを乗り越えてる。


これ、すごい面白かった!!!
独特の育ちかたをしたであろう女性は、子供時代に辛いときは外に出て月を眺めて育った。月は絶対怒らないから。そんな、女性の抱えたモノに共鳴して惹かれてしまう男達は、やはり育つ過程で孤独を抱えていた、ったことなのかな。

なんか、教授の説明に納得だし、最後彼女と歩いてく事になる借財整理の男もキチンと彼女と向き合っている。お互いが一番の理解者だと気づけるまでの様子がじーんとくる。

おすすめだし、映像みたい気がする。

満足度100

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