読む日々

テーマばらばらの読書日記

げつようびのこども

2011-05-19 | 
広谷鏡子「げつようびのこども」

 以前「花狂い」という作品を読んだ事のある作家さん。発行日みたら10年以上前の小説でした。

中編2作入ってました。

1つ目は「クラインブルー」
ある編集者がテレビ局のディレクターと知り合い、「あなたの子どもを産みたい」と初対面で言う。
即座に了承する男と、協力するという男の妻。
ありえなーーーーい。私の苦手とする、世間にはあまりいない思考回路を持った人達のお話かと思って一瞬読み進めるのをやめようかと思ったけど、頑張って読んだ。最終的にはマトモな感性の人達の話しだったからホッとした。
奥さん、だったら最初から物わかりいいフリするなよ、とは思ったけど。

2つ目が表題作。これは泣けた。苦手な「芥川賞」候補作だったみたいだけど、私的には最初のお話の方がよほど芥川賞っぽいわ。

超忙しい夫婦の間の小3の娘が抱えた闇と、それを乗り越えるまでの家族のお話。

うちも共働きで子供が小3の一人っ子なので、ちょっとドキドキしちゃった。
子供が親に合わせるとか、納得しているフリをする、って怖いことなんだなあ。
子供に気を使わせたり無理させたりするのはよくないんだなあ、と実感。そして反省。

うちは比較的子供とベタベタしてるとは思うけど。でも「甘え方」が足りてるのか・・と自分に問うと、足りてない気もする。
「ねえねえ、おかーさん、ちょっと見て~、聞いて~」って時は、キチンと向き合わないとだな。頑張ろう。


満足度75


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