読む日々

テーマばらばらの読書日記

スピリットベアにふれた島

2015-12-06 | 絵本
「スピリットベアにふれた島」ベン・マイケルセン作 原田勝訳



ミネソタ州の15才の不良少年が、「サークルジャステイス」というシステムを受けて、犯罪者を更生させるプログラムを受けることに。それはアラスカの無人島で1年間、1人で生活するというものだった。

アラスカにはスピリットベアと呼ばれる真っ白な大きい熊が生息しているがその島にはいない、と聞かされていたのに、上陸し1人取り残されたとき、泳いで脱走を試みて失敗しイライラしていた彼の前に熊は現れた。

熊にケンカをふっかけて瀕死の重傷を負った少年。救い出され再度チャンスを与えられ、インディアンの出身である関係者の愛を受け、とんでもなくねじ曲がった少年の心は変わっていく。

そして後遺症に苦しみ自殺を図った被害者を彼は「救いたい」と決意し島へ呼ぶ。避けられたり暴力を振るわれつつも被害者の怒りを受け入れていく少年。そして被害者も徐々に変わっていった。


人は変われる。ということを見せつけられた本でした。怒りは自分次第。
なるほどとは思うものの難しいです。

自分がしてもらった恩をまた別な人に返す。その「サークル」という考え方はすごいな。
損得ではない。自分は地球の中のサークルの一部であると受け入れる。

そんな大人でいたいとは思うけど自分のことで精いっぱいな自分・・。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿