読む日々

テーマばらばらの読書日記

赤い月

2011-05-07 | 
森福 都「赤い月」


初めて読む作家さんの本。おもしろかったです。

現代の「慶一」の脳髄の中に生き続ける曾祖父「直吉」。なぜ成仏できなかったかといえば、
若かりし頃、ハワイのホテルで働いていた時に遭遇した美しい人妻「リヨ」の死の真相と、ホテルの経営者の次男で、共に数々の謎を解いてきた「磯次郎」との別れに納得できていなかったから。

ある日慶一かネットオークションでリヨの指輪を見つけたことから、眠っていた直吉が目を覚まし、脳内で慶一に語られる形で100年前のハワイでの出来事が語られていきます。

いやぁ、おもしろいわ。かなり。
日本人のハワイ移住時の様子という歴史的な面も堪能できるし、当時の登場人物のその後がそれぞれの子孫の登場でわかったり。
深い内容が語られるお話ではないけど、お話としては楽しめるし、マンガにしても楽しそう。

満足度85

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