読む日々

テーマばらばらの読書日記

海を渡るジュリア

2014-08-06 | 絵本
「海を渡るジュリア」ヒルクレストの姉妹たち3
R.E.ハリス作/脇 明子訳




パーセル4姉妹の物語の3巻。

4女、長女に続いて次女のジュリアの巻。

1.2巻ではどうにも陰の薄かったジュリアだけど、彼女に視点を当ててみれば、かなりドラマチックな人生かも。

母を亡くした15歳から、母となり、昔を乗り越えるまでの35歳まで。最初の10年を描いた第3部までは1・2巻とかぶりますが、後日譚としてというか、読者が知りたいとおもってるに違いないその後を、さらに10年すっ飛ばして書いてくれてます。

それまでのみんなの辿ってきたことが無理なく繋がっていてすごい。
1930年、35歳のジュリアに共感しちゃいました。


マッケンジー家の長男・次男と、パーセル家の長女・次女がそれぞれ恋に落ちるのね。
近くにいると恋に落ちやすい、集団の中でその中の一番を人は探す、って記事を最近どこかで読んだけど、
まさにそれを地でいく感じ。
また、まさにお互い同士が相手をキチンと理解できてることがすごい。

お相手のジョフリーは、ジュリアとの関係で自分の存在意義を見つけていくのに、結末は悲しい。
そしてジョフリーの死を乗り越えてジュリアが掴んだ幸せは、過去を乗り越えたのではなく、過去を見えないようにしての生活だったみたい。
子どもが手を離れ、夫婦二人で向き合う事が怖くなり、けれど姉妹やジョフリーの兄のガブリエルの協力で乗り越えていく姿に感動しました。


壮大にお話なので、まとめきれず、この記事読んでる人には????だろうけど^_^;
続き読みたいと思います。

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