影山知明「ゆっくり、いそげ カフェからはじめる人を手段化しない経済」
また貸していただいき読みました。ありがたいです。
この本は、西国分寺で「クルミドコーヒー」というカフェを経営するオーナーさんが、実践を結集した、理論ではない経済の本。
お店を運営される中で掴んだ、無機的ではない、心の通いあう、みんなが幸せになる経営の本ですかね。
冒頭に、
物事の本質は突き詰めれば原則というのは案外シンプルか?みたいな事が書かれていて。
ここで心を掴まれた・・矮小な人間なので。
先週、米津さんが更新したブログにも、同じようなこと、書いてあった!!と笑
そこはいいとして。
新しい経済システムとして、「特定多数経済」とでも呼べそうなものを提案されてます。特定多数の参加者間に於いて、価値の交換を可能にするローカルシステム、だそう。
今の資本主義社会は、利用し合う関係で、ギブ&テイクの仕組。そうなると、そこに心がないというか、最大限うまくいったとしてもwin-winでしかないというか。それを、企業も社員もお客さんも地域もすべて幸せになれる方法があるのではないか?
とか。そこにあるべき心についてのお話があって、さらに具体例や、取組や、理想の姿が書かれていて読んでいて楽しかったです。
一番響いたのが、
組織のために人は居るのではなく、個人の人生がメインであり、組織は舞台。
という記述。普段から考えていたことなので、みんながそう言う意識に変わればいいなぁ、と思いました。
管理と支援のちがい、とかわかりやすく書いてあります。自発の大事とか、もう、そうそうそう!!とか声に出ちゃったり。
仕事に人をつけるのではなく、人に仕事をつけるの大事。前者は替えがきくので幸せ感が薄い。
後者は一人一人、自発で動けるから幸福感が高い。なるほど。、
人が人らしさを感じて、自分の人生を自分で生きる事ができる社会、が実現すると良いなぁ、と思いました。