断腸の思いで
福知山マラソンをキャンセルした。
何故、断腸なのかというと
子の大会には
第4回大会以外は
すべて出ていて
ここ10年以上は
連続出場していたからだ。
だから、この大会が開催される
11月23日は一年の中の
特別な日のひとつだ。
そしてしかも
この大会には
あの橋、あの坂、あの直線
今はもう亡くなった
職場の先輩が立ってた場所など
いっぱい思い出がある。
でも出たら無理してしまうだろう。
ここんとこ
あんまりいい思い出もないし
何より
無理すると、後にこたえるのを
避けたかったのがホントのところ。
ホノルルもあるしね。
かといって、
家でじっとしているdoironではない。
山に行くことにした。
大和葛城山
車でロープウェイのり場へ。
そこの駐車場に車をとめて
ビューンと往復する計画だった。
車の荷物をごそごそしてる時
女性が話しかけてきた
「今から登るんですか?」
どうやら、その風体から
昨夜ロープウェイで登って
上で宿泊
そして今日またロープウェイで下ってきた感じだ。
「山頂まで歩いたらどれくらいかかるんですか?」
とたたみかけて聞いてくる。
そこで
「一時間から一時間半くらいかな」
て答えたら
「そしたら、藤原岳と比べたらどんなんですか」
とまた聞いてきた。
藤原岳?
なんでそんなマニアックな
山の名前が出てくるのかと
思ってその人の車をみたら
三重ナンバーだった。
なるほど
その人の郷里の山の
知名度が知りたかったんやな。
たしかに藤原岳は
地元じゃちょっとした誇りの山だろうな。
早春の草花の
種類の多さ、数の豊富さでは
傑出した山やもん。
2回登ったこともあるので
普通に
「藤原岳よりはずっと楽なコースですわ」
と言ってやった。
きっとあの人は
クニに帰って言うんやろな。
「藤原岳は向こうでも有名やったで」ってね。
聞いた人がよかったのか
悪かったのか・・・。
早春の花の山といえば聞こえがいいが
実はブトだらけの山やというのも
ワシは知ってる。
その人に
「では、行ってきまーす。」
と言葉を投げて出発。
ロープウェイ乗り場を左に見て
谷筋を登っていくと
まず最初に現われるのが
櫛羅の滝(くじらのたき)
脳病にご利益があるという。
ロープウェイケーブルの下をくぐって
道が山の斜面に差し掛かると
うっそうとした
ヒノキ林が続く。
このあたりは
軽快に走りながら
登山者を追い越して行く。
登山者は
「山の風情が分からん奴や」
と思ってるんやろなあ。
などと考えながら小一時間で
ロープウェイの山上駅に着いた。
先週の金剛山が
利いているのか
足は全然平気だったなあ。
体もね。
見晴らしのいいところで
後を振り返ってみた。
写真じゃよく分からんけど
紅葉の山越しに
大和盆地が広がっている
ロープウェイ山上駅から
10分くらい歩いて
ようやく山頂に着いた。
さすがにロープウェイ登山のできる山やから
普通の格好の人もたくさんいた。
葛城山頂のモニュメントをバックに
ここの三角点は
標高959.7mの二等三角点。
全国で5000点余りある
二等三角点のうちのひとつだ。
汗をかいてて
寒かったので
山頂での休憩はそこそこにし
ロッジに向かった。
ここで風呂に入るのが
今回の目的のひとつなのだ。
入浴料金は400円
(食事をした人は200円)
そんなに大きくないけど
とても清潔な
いい風呂でした。
誰も入っていなかったので
例によって取材取材。
タイマーでパチリ!
湯上り後、そのロッジで
鹿とカモと肉地鶏の
山のすし3点セットをいただいて
当然ビールも飲んで
の~んびり。
そして
帰りは眠気をこらえての
下りランとなりました!
危ない危ない。
雨も何とかもって
晩秋の一日を
天狗のように
山を駆け回った一日。
紅葉にまみれて
顔まで赤くなりました。
(へへ、ビールのせいですぜ)
おっと
しっかり酔いを醒ましてから
帰ったのは言うまでもありません。
f^^;ポリポリ