昨夜の落索で
来年の総括責任者も
世話人の会長も決まり
doironの役目もすべて終わりました。
でも、もう少しだけ祭りの話です。
だんじりを一度も当てることも、
こすることもなく無事に終わり
とても平和でビューティフルだった祭りの中でも
印象に残った
仰天の出来事が二つありました。
ひとつは
他町のだんじりがまくれかかったことです。
(まくれる、というのはだんじりが転ぶことです)
だんじりを降りて
交差点の中にいるときです。
前から来ただんじりが
doironの前からやってきて
右折しました。
高速で曲がることを
「やり回し」といいますが
そのやり回しをした時です。
勢い余って外にまくれそうになっただんじりを
立て直そうと本能的に
内側にかじをとり
今度は内側に傾き始めました。
こういう時はスローモーションを
見ているような感じになります。
大きく内側に傾いたそのだんじりが
観客との間にあるフェンスをなぎ倒し
完全にまくれる瞬間に
傾いたまま止まりました。
だんじりの駒、すなわち車でいうタイヤは
直径10cm位の芯金(しんがね)を
シャフトにしてだんじりに固定されており
その芯金が左右に20cm位ずつはみ出しています。
その芯金のはみ出した部分が
歩道を削り、食い込んで
大きく傾いた後に止まったのです。
だんじりの重量は
例えば我が村のでは約7トンあります。
岸和田のだんじりでのなかには
10トンを超えるものもあるそうです。
それが、一気に転んで
観客席に倒れたらどうなるか。
たやすく想像できると思います。
阿鼻叫喚の世界です。
それが、何とか倒れずに済んだのは
奇跡としか言いようがありません。
それをたまたま携帯で撮影している
仲間がいたのですが
迷走して大きく傾く瞬間の直前に
画面が地面を映していました。
仰天した本人が「ああ~」といって
携帯を下ろしてしまったのです。
まるでテレビの予告編
「続きはWEBで」みたいな感じで
途切れてしまっていて
周りからひんしゅくを買っておりました。
その仲間の映像は決定的瞬間を
取り損ねておりましたが
多分、ユーチューブに
すぐにアップされていることと思います。
後刻、その現場を撮影した写真がこれ。
芯金が歩道を削っている跡が
見事に残っておりました。
あれがまくれていたら
パレードはきっと中止になっていたでしょうね。
本当によかったです。
そしてもう一つの仰天です。
それはdoironが仮設トイレに
並んでいるときでした。
後ろからきた見物人が
「見物の人もこのトイレを使ってええん?」と
聞いてきたので
どうぞどうぞといって
doironの順番になり
男性小のトイレに
入った直後でした。
後ろで、乱闘が始まったのです。
聞いていたらトイレの順番で
先ほどの見物人と
酔っぱらいのおっさん同士が
殴り合いのけんかを始めたようです。
むむむ~
一瞬、出かかっていたのが止まってしまいました。
「あ~あ、それはないよなあ」と
仕切り直してトイレをしていると
その乱闘がこちらに近づいてくるではないですか
そのうちに仮設トイレの壁に
激突し始めました。
「ええ~、このまま倒れたらどうしよう」
と思いましたが
佳境に入っていたので
出るのを止めることもできません。
その時は浴衣を着ていたので
こぼして汚さないようにすることで必死でした。
あのままトイレごと倒れていたら
殴り合いのけんかより
危うくこちらの方が悲惨な状態になるところでした。
想像したくもありません。
「平和で美しい祭り」のはずが、
あやうく「悲惨な汚い祭り」になるところでした。
じゃれあう二人はその後
なんとか少し遠ざかって行ったので
事なきを得ましたが
用を済ませて出てきても
少し離れたところで
まだ殴り合いは続いていました。
警備にきていた警官も間に入って
とめていましたが
その警官の肩越しに
まだ殴り合っている始末。
遠巻きに見ていると
しばらくして何とかおさまりましたが
それにしてもケンカの理由が理由だけに
最初に殴られた人は
気の毒としか言いようがありませんね。
トイレで仰天したという
お話でした。
食事中の人はすみません。
以上、今年の平和な祭りの最中に起こった
二つの仰天の出来事でした。ちゃんちゃん。