ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

遅咲きの貴婦人

2013年10月30日 22時12分50秒 | 自然

公園を歩いていても、
街でオジチャリに乗っていても、
あちこちから香ってくるのが

キンモクセイ

毎年、祭りの頃にいっぱい花をつけて、
目と耳を楽しませてくれます。
あの香りをかぐと、
祭りのあの興奮がよみがえってきます。
トイレで芳香剤のにおいをかいでもよみがえります。
と、もうひとつこの香りでよみがえるのが、
スーちゃんの事件。

満開のキンモクセイの香る庭で、
転倒したのがきっかけで
介護になってしまったからです。
それは、この香りのdoironにとってのマイナス面です。

香りにまつわる思い出は数々あります。

粉っぽいにおいをかぐと、
未だに大学時代の研究室を思い出します。
凝集性紛体の挙動・・・これが卒論のテーマでしたっけ。

また、ウエットスーツのゴムの香りをかぐと、
トライアスロンのスタート前の
波打ち際での緊張がよみがえります。

沈丁花の香りは・・・
ムスクの香りは・・・


とまあ、いろいろあるわけですが、
今年のキンモクセイの香りは
いつもより強いように思います。

夏の暑さが影響したのか、
花の時期が後ろにずれたたようです。
そんな遅咲きだったがゆえに
精一杯「わが世の秋」を
満喫しているのでしょう。
その姿がこれ。



金木犀のその姿は、
冬は固い枯葉の鎧をまとい、
夏の間の暑苦しいまでの緑に覆われた姿と違って、
オレンジ色の花で飾られたその姿は
愛嬌のある、それでいて上品な貴婦人のようです。

絵に描こうと思いましたが、
なかなかこれがね難しい。

あの微妙な貴婦人ぶりを表現するには、
まだまだ腕は未熟でした。
だって、写真に撮ってもうまく表現できないくらいですもんね。







見たようには絵には描けても、
香りまでは描けませんしね。

画紙からキンモクセイの香りが
香ってくるような絵を描けたらなあ、
なんて思っています。

そうそう今度、ジム友と一緒に、
絵に心得のある人が、
ボランティアで開いてくれている
お絵かき教室に参加してきます。

折しもテーマは、「樹木のスケッチ」らしく楽しみです。

趣味で始めたお絵かきですが、
デッサンも少し学び
水彩テクニックも少し憶えて
少しずつ花開きつつあることを
実感し始めている今日この頃。

キンモクセイが「遅咲きの貴婦人」なら、
退職画家は「遅咲きのおじさん」を目指します。

「おじさん」には「遅咲き」しかありませんけどね・・・