お礼状には間に合わなかったけど、
贈っていただいた野菜達を見ていて、
無性に描きたくなったのがもう一つある。
それがトウモロコシだ。
当初はあの粒の一つひとつを描くのかと思うと、
ちょっと腰が引けてしまっていたが、
あまりに見事なプリップリぶりが、
「描いて描いて」
と言ってるみたいなので、
意を決してチャレンジしてみた。
とはいえ、ただコーンの部分だけを
描くのでは芸がないので、
せっかく葉にくるまった状態で
送ってきてくれたのだから、
葉ごと、いやせっかくだから、
ひげも一緒に描くことにした。
まず鉛筆で下書きを描くのだが、
これが本当に手間だった。
整然と並んでいる実の様子や
プリプリ感を表現できるように
小さな粒々を並べるのには苦労したな。
そしてほかにも難しいのは、ヒゲ。
先っちょの方は、
茶色くかたまりになっているのですが、
あまりに描きにくそうなので、
ひげの先が画面の外になるように配置をしました。
そう、ズルですね~。
でも緑のひげの部分だけでも
十分難しかったけどね。
そうしてできたのがこれ。
フムフム。
手間を厭わず丁寧に描いた甲斐があったでしょうか。
とにかく目が大変疲れました。
そして最後に、
いつものように言葉を吹き込んで完成です。
また例によって悩んだのですが
あまり悩んでこねくり回してもいけません。
画題を見ていて素直に
語りかけてくる言葉を
拾うように選んでいきます。
そこで今回は
毎日少しでもいいから
輝く一日を送ろう。
そうすれば、できた実(人生)も
いっそう立派に輝くだろう。
みたいな気持ちを込めて、
こんな言葉を入れました。
おそらく、輝く実のひとつぶひとつぶこそが、
Oさんの輝く毎日の賜物であるのに違いないでしょう。
トウモロコシはそんなメッセージを
放っておりました。
先日、お礼状のお礼に
Oさんからメールをいただきました。
なので、お礼状のお礼のお礼に
残暑見舞いの絵手紙を
このトウモロコシで送ろうと思っています。