あんな面白い鐘撞を経験した後で、
こんどは義父母の実家を
訪ねて行った時のお話です。
その19日は、義母さんの命日でした。
昨年の梅雨終わりのころ、
義母が入院していた病院では
セミがたくさん鳴いてたなあ。
義母さんも痛み止めが効いてくると、
セミが鳴いてるねえと
うれしそうに言ってました。
7月19日。
昨年の梅雨明け間近でした。
義母さんは静かに、
やりたいことをすべて整えて
天国へと向かわれましたね。
そんな日に、たまたま無人で
置いてあった御坊の実家を
借りに出していたところ、
どうやら借りたいという人が現れて、
人が住むようになったので
それを確認がてら
御坊に行くことにしたのです。
義母さんの命日ですから
残った家にもこっそり報告しにね。
天気も良さそうなので、
車で早朝から家を出ようとしました。
そしたらなんと向かいの家の
軒下に巣を作っていたツバメが
一斉に巣立ちをしたようです。
家の周りにたくさんの
子ツバメがぶわーと飛び回っていました。
義母さんの命日に
新しい巣立ちがあったんですねえ。
精一杯命を満喫してくださいね~。
では出かけましょうと車に乗りますと、
家の前の電線にその子ツバメが
5羽止まって見送ってくれてます。
両親と犬の命が宿っているのかもね
とミセスと話しながら出発しました。
車に乗って高速を走り、
途中紀ノ川のサービスエリアによりますと、
おっ、ここでも大量のツバメの巣から
子ツバメが頭を突き出しています。
「ピーピー」とうるさいくらいに
鳴いていますよ。
よく見ますと、こんな狭い巣に
4匹がひしめき合っているではないですか。
「うわ~この人口密度じゃなく
燕口密度はなんじゃ~。
早く巣立ちせーよ」って
感じでしたね。
と、そこへ親ツバメが
飛んできてまたまた
5羽が出迎えてくれました。
この写真は面白く取れましたので、
これを参考に、ツバメの命を
描いた絵をちょっと描いてみましたよ。
やがて車は渋滞もなく高速を降りて、
実家へと向かいます。
そうそうその途中に
小さな地蔵さんがあります。
かつてはあまりにも
みすぼらしく放置されていたのですが、
ある時義母さんが着物や
帽子を作って着せてあげたそうです。
そしたら、地元の人も
気持ちを入れ替えたんでしょうねえ。
あれ以来地蔵さんは
周りもきれいにされ、
それとなく大切に
置かれるようになりましたとさ。
その地蔵さんにもお参りです。
「きょうは義母さんの命日ですよ。」
といったら「まかしとき」といって
にこっと笑ったような気がしましたね。
きっとあの世で大切に
してもらっているんでしょう。
そして地蔵さんの前の溝には
カワエビが踊りまくっていましたね。
ネットから(自分は写真忘れた)
なんか地蔵さんの周りにも
命があふれているように
見えました。
さあて、山道をくねくね走って、
街中に出ていよいよ実家に到着です。
新しい人が住んで
どんなふうになっているかなあ
と思っていたのですが、
なんとこれまでひっそりと
たたずんでいた無人の実家が、
見た目とても生き返っている
ではないですか。
ああこれで安心ですね。
しっかりと暮らしていけたら
いいなと思います。
doironとミセスは、
その近くの道に車を止めて、
ついでにいつものように
メダカ狩りをしましたよ。
するとねえ、これがまたとても
不思議なことに短時間で
超大量ゲットなんです。
まるで子メダカが広げた網の中に
喜んで飛び込んでくるような
感じで入ってきます。
あっという間に100匹くらい
とれたでしょうか。
念のためにおおきな入れ物を
二つ持ってきていたので、
助かりました。
近所のメダカ仲間と帰ったら
分け合いましょう。
それにしてもいつもはなかなか
捕まらないメダカが、
今日はどうして一瞬で
大漁になったのでしょうか。
なんか今日はいつもと違って
命を強く感じる日です。
で、時間はもうすぐおひるです。
もう実家がないので、
いつものようにそこで
お弁当を食べることもできません。
仕方ないので、そのあと、
作ってきたお弁当をもって、
むかしよく釣りに行ってた海の方に行き、
どこかでお弁当を食べようかと、
車でむかったdoironと
ミセスなのでありました。
そしてこの海の方で、
この日見かけたツバメ、
カワエビ、メダカに変わって、
また不思議なことがありましたので、
明日また報告しましょう。