まあこの木津川の
河口部に近いこの辺りは、
大型船が通るために
なかなか橋が架けられなかったのだが、
こんな車や人が通れる構造物を作り、
高いところに橋げたを作ることが
できるのでようやく昭和48年に
かけられたのが千本松大橋だ。
でもねえ残念ながら、
この橋ができたころから
オイルショックなどで、
こんなに大きな橋をくぐる
大型船の航行がなくなった
というのは皮肉ですね。
浮世絵によると
「千本松大橋」のこの辺りは、
松が何本も植えられていたので
こんな名前になったそうだが、
そんな木津川の風情ある景色は
もう今はすっかりなくなっています。
過去の浮世絵にそんな千本松を
描いた絵が残っている
というのが面白いなあ。
とまあそんな様々な歴史を持つ
この橋の下の無料の渡し船に
乗りましょう。
高さ30m以上の橋げたを
登ってはおりて渡る強大な橋を、
歩道があるとはいえ
渡ることは困難だということで
今でもしっかり渡船運航
されているそうだ。
まずはこの渡船に乗って
大橋を眺めながら向こう岸に
わたることにしようかねえ。
大橋の橋げた方向へ少し上って
すぐのところに、海岸線の方に
向かって船乗り場までの道がある。
この渡船には自転車も無料で
乗ることができるんやね。
なので渡船場にはこんな
通行区分が付いている。
そしてこれが、渡船場の建物。
中にはいろいろはられていますよ。
時刻表もありますね。
朝6時から夜の9時半まで、
基本的には1時間に4本出ています。
え~では記念写真を撮っておきましょう。
今日は100均のスケッチブックを
持ってきて、ここに渡船場の
名前を書いて掲示して映しましょう。
早速渡船場の名前を
書こうと思ったら、
なんと持ってきていたと思った
マジックペンがデオドラントスプレーでした。
ウヒャーなんじゃこりゃと
慌ててバッグの中を見たら
ボールペンがありましたので、
これで記入して写真を一枚撮影。
そしてまだ時間があったので、
水面を眺めてみましたよ。
ずっと以前に渡船に乗って
海を眺めたときには
サヨリが泳いでいた記憶があります。
今はどうでしょう。
水はまあさほど汚いことはないのですが、
まあ泳いだら科学的な味がする程度かな。
そうしているうちに、
自転車に乗った高齢者が
乗客としてやってきました。
自転車で、元気そうな感じです。
「おはようさんです。
いつも渡船に乗ってはるんですか?」
とお聞きすると食いついてきはりました。
ありがたいです。
「ああ、いつも乗ってるんやで」と
常連さん風です。
「海見てはったけど魚いてたか」と
聞いてきはったので
「いやあ、まだ見てないなあ」というと
「わしはなあ、ここでこんな大きなブリ見たで」
と教えてくれはりました。
「この渡しは初めてか?」
「もう何十年も前に乗ったきりやねん。
以前乗った時はサヨリとかいてたなあ」
と説明すると
「ああサヨリのこという人もいるなあ。
まあ魚結構いてるわ。
この上流にも落合の渡しとか
あるから乗ってみ」
「はあい、乗っておきます」というと
「ほかにもなあ、色々渡しがあるでえ。」
といいつつ、ほかの渡しのことを
どんどん説明してくれはりました。
「わしはなあ、一度自転車で
ぐるぐると渡しを回ったんや。
これがその時の写真や」と
カバンの中から出してきて見せてくれました。
ここから見える景色のあそこは
こんなんやったで、
とかそんな説明もしてくれはりましたね。
ああ、とてもいい人に会いました。
とそんな会話をしているうちに
船の来る時間になりましたよ。
向こう岸を見ると船が出発して
こちらに向かってきます。
さあ、では乗船しましょう。
続く
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