9月１日

朝の通勤時に見る街の風景。
この日ばかりはいつもと少し違う。

夏休みの間、ひっそりとしていた
通学路に、子どもたちの
姿が戻ってきた。
しかも、夏休みの宿題の
工作や絵画を両手に一杯抱えて
久しぶりの友達と
楽しそうにわいわい歩いている。

遠い昔のｄｏｉｒｏｎの姿がダブるね。

覚えている小学校の時の
自由課題の宿題は

「昆虫標本」

近くの神社で捕まえた
アブラゼミ、ニイニイゼミ、クマゼミ、
ツクツクボウシのセミ群のほか
しっかり翅を伸ばしたアゲハやトンボを
標本にしたもの。
それだけなら、ありがちなのだが
ｄｏｉｒｏｎの標本は
今は神社にまったくいなくなった
「タマムシ」を捕まえたことが自慢だった。
そうそう「カミキリムシ」も捕まえたっけ。

今から思えば、貴重な社寺林の
自然破壊をしてたんやねえ。

今なら考えられないよなあ。
せいぜい、
虫愛ずるスーちゃんのために、
一匹のオスキリギリスが
採集できればそれでいいんだ。

ま、それはさておき
夏休みの自由課題で
他に覚えているのは
ｄｏｉｒｏｎが虚弱だった頃の

トートバッグ

たどたどしい針仕事で
作成したバッグで
縫いつけようとして作った
パッチワークは、
セミとかトンボとかと
やっぱり昆虫。

その頃読んでたのは
ファーブル昆虫記という
昆虫少年やったもんね。

そんなパッチワークの
パーツは作ったものの
残念ながら、縫い付ける
技術はなく
８月３１日に
母親、つまり若かりし
スーちゃんに泣きついて
手伝ってもらったことを思い出す。

仕上がりを見れば
手伝ってもらったことは
一目瞭然だったが、
その頃は、親子で協力して
作ったそんな工作も
それはそれで
許される時代だったんやな。

最近はどうなんだろう。

テレビゲーム攻略本を
作ったといって
持ってくる子どもも
絶対いるんやろな。

それにしても、
あの時作ったあのバッグ。
今なら、立派なエコバッグの筈だ。
この時代
残ってたら役に立つこと
間違いなしやのになあ。

などと、とめどないことに
９月１日の通勤時の街の景色を見て
思いを馳せたｄｏｉｒｏｎでした。