神話、温泉を除いても
宮崎は昔から観光地として
名高いところだ。
青島海岸には
新婚カップルがあふれている
そんな時代もあったらしい。
そして、最近は
あの知事のおかげで
けっこう繁盛している(らしい)
お土産も全部こんな感じ
観光地には、空港で見かけたのと同じ、
この看板も。
これは、青島熱帯植物園にて
何はともあれ、
最近では宮崎といえば
「地鶏」
ネットで調べて
山中の
養鶏場が経営している
地鶏専門店に
レンタカーで乗り付けた。
車の運転があるので、
「地鶏丼」でも食べようと思って行ったのだが
行ってみると
みんなジュージューと
おいしそうに焼いているではないですか。
辛抱たまらず
ここから先の運転を
奥さんにお願いして
地鶏丼に加えて
焼き地鶏を注文した。
もちろん、生ビールもね。
これは地鶏丼
そしてこれが、焼き地鶏
ほん~~~とに、まいうでした。
そして、宮崎の観光地と言えば
やはり
堀切峠、周辺
「鬼の洗濯板」といわれる
海岸の景色。
写真の中央付近に
写っている小さな点は
人間なんです。
荒波をかぶるような場所で
魚釣りをしてました。
あれはあかんな。
近くの海は
こんなに荒れてたよ。
流されたって知りまへんで~
その堀切峠から
車で約30分も行くと
サンメッセという観光地に着く。
ここは何が有名なのかというと、
これ。
そう、モアイ像があるのです。
ここは世界で唯一
モアイの設置を許された所らしい。
何でも、現地イースター島の
モアイ修復に
尽力されたことに対する
お礼の意味があるそうなのだ。
この施設のお土産やさんに入ると
予想通り
さまざまなモアイグッズが売られていた。
面白かったのは
モアイのティッシュケースで
モアイの鼻からティッシュが
次々出てくるというデザイン。
そのほか
携帯ストラップなどもたくさん
売られていたが
思わず目がテンになった
お土産があった。
あのモアイが薪を背負い
「モアイ金治」と言う名で売られていた。
それだけならまだ
許せるが
モアイが小便している
「ピッシングモアイ」
には、驚いた。
そのお土産を売ることで
イースター島の怒りを買わねばいいが・・。
ま、よけいなおせっかいですな。
そんな風に
雨の宮崎を観光してまわり
最後に行ったのが
宮崎市内だ。
ここで行きたかったのは
2ヵ所ある。
1つは宮崎県庁。
そしてもうひとつは
ワシは巨人ファンではないのだが
巨人の選手達が
宮崎キャンプの時によく行く
おいしいうどんやがあるというので
そのお店に行ってみたかった。
そこがここ。
看板にもあるように
ここは釜揚げうどんが売り。
揚げたてのうどんを
独特のダシで食べる。
それがこれ。
なかなか美味でした。
そのあと、雨の中県庁に行き
正面からパチリ。
最近よくテレビに映るからな。
宮崎入りした、その日に梅雨入り。
二日目も
雷も鳴り響く悪天候。
天気には恵まれなかったけど
いろいろ話題満載の
楽しい旅行でしたわい。
おしまい
高校3年の春休みに、
友達と3人でテントを担いで回った
電車の旅は本当に面白かった。
ガイドブック片手に
ろくな地図も持たず、
南九州を徘徊して回った。
途中、
青島、指宿、霧島2泊、
八代、阿蘇と周遊切符を駆使して移動した。
霧島だけ2泊だったのは、
そのときは春の嵐が荒れ狂っていたのだ。
さすがにテント泊は厳しく、
山麓のランプの民宿に一泊し、
宿の主人に車で送ってもらって
次の日に霧島高原のキャンプ場の
バンガローに一泊したから2泊となった。
春休みの3月、
高原のバンガローは寒さがムチャ厳しく、
震えながら寝た記憶がある。
今回の旅行では奥さんに無理を行って、
そんな、当時の思い出の記憶をたどってみようと
霧島に行くことにしたわけで、
せっかく行くのなら
温泉でも入ろうということになった。
そこで、
宮崎出身のS藤さんに計画を話したら、
山深いところにある非常にひなびた温泉だけど、
その湯がまさに日本一の温泉があるという
アドバイスをいただいたので行ってみた。
S湯温泉
途中の山道では、
道の両側に噴煙が湧き上がり、
「車の窓を開けての通行にはご注意ください」
みたいな立看板も置かれてあった。
大量に硫黄を含んだ噴煙が湧き上がっているらしい。
本道をはずれて、
すれ違いも怖いような山道を
しばらく行くとその温泉があった。
こんなたたずまい。
評判は高いらしく、
清閑な周りの景色の中で、
そこは意外に人でにぎわっていた。
温泉の横を流れている川を見ると、
そこもすでに
俗に言う「地獄」の風情。
火山の河口にあるような岩が
ごろごろしている。
川に浸かっても
十分やないかというくらい。
受付で料金を払い、
階段を下りていくと、
左手前に男湯、
左奥に女湯があるが
右側に広がる露天風呂は混浴らしい。
露天風呂には
女湯で借りれるバスタオルをまいた
オバサンたちもオッサン連中に混ざって入っている。
とりあえず、
脱衣所で服を脱ぎ、
室内の男湯に入ってみた。
鼻を突くような硫黄のにおい、
ミルクのような真っ白のお湯は
これまでのどの温泉よりも迫力たっぷりだ。
湯船の右隅から、
滾々と湧き出ている温泉が、
滝のように流れ込んでおり、
そのあたりには温泉成分の
硫黄やらがぶ厚く堆積している。
入ってみると、
湯の温度は熱すぎずぬるすぎずの
丁度いい温度。
温泉成分は非常に濃く、
体中にマグマが染み込んでいくような感じだった。
これは、いいところを教えてもらった。
S藤さんに感謝やな。
そこで、報告用に写真撮影をしてみた。
湯船には3人ほど入っていたけど、
「すんまへん、写真撮ろと思てまんねん」
と大阪弁丸出しで話しかけたら
みんな上がってくれた。
こんなとき大阪弁の響きは
あつかましさを緩和してくれて便利やな。
そして、
湯船に落とさないように
注意しながら携帯のカメラで
タイマーを使ってパチリ。
こんな感じでした。
「すんまへんでした」
と皆さんにお礼をいって、
再度湯船に浸った。
そして改めて風呂全体を眺めてみると、
男湯と女湯の間にある仕切りは、
全然厳重なものではなく、
隙間もあって(覗いてないよ)
話し声が筒抜けになっている。
「この湯船の湯より、
外の露天風呂の方が成分が濃いのよ」
とオバサン(と思われる)が
話しているのが聞こえた。
さっそく、そっちに行ってみた。
女湯ではバスタオルを借りれるらしいが、
男湯には当然そんなものはない。
タオルで前だけ隠して入っていった。
雨も降っているので、
しつらえてある屋根の下で、
どっぷり浸かった。
上がる頃には女性の姿もなかったので、
前を隠すことなく、
フリチンで脱衣所のほうへ戻っていく途中、
脱いだ靴が濡れそうになっていたので
置きなおしたりしていたら、
階段から降りてきた若い女性たちとばったり!
そこでクビにかけてたタオルをとって
急に前を隠すのも、
なんだか慌てているみたいなので、
全然気にしてないよ
といわんばかりに、
全裸全開ですれ違った。
あとで、話題になってるやろなあ。
体じゅうから立ち上る
硫黄のにおいをかぎながら、
着替えを済ませて受付に戻ったら、
すでに奥さんは上がって待っていた。
その後、
えびの高原で満開のミヤマキリシマを満喫して宿に戻った。
雨の中をうろうろしたし、
あの温泉では髪を洗うこともしなかったので、
ホテルの風呂に入りなおしたが、
風呂から上がっても
昼間の温泉で染み付いた
硫黄のにおいは完全にはとれなかったなあ。
ほのかな硫黄のにおいに包まれながら、
ホテルのバイキングを満喫した夕食となりました。
恐るべし、宮崎の温泉。
神々が日本を作った頃の話。
日本書紀や古事記に描かれた
ハイライトシーンの多くが
宮崎にあると言われている。
天岩戸神社もその1つ。
そもそも神話は
自然現象や人々の営みを
象徴的に描いた世界。
だから
天岩戸伝説も
その昔の皆既日食を
表しているという説が有力だ。
しかし
そんな人々が畏れ、敬う世界を
勝手な解釈をしたり
面白おかしく書くのは
ひかえておこう。
今回の旅で訪ねた4社の神宮を
順に書いてみよう。
雨の中
まず最初に行ったのは
霧島神宮
宮崎空港から
車で約2時間。
山道にさしかかる頃
巨大な鳥居が
突然現われる。
そしてこれが本殿。
ちゃうちゃう!
これは、日豊本線「霧島神宮」駅舎です。
神宮を模した立派な駅舎でした。
改札から先の奥に
御神器の鏡が
祀られているんじゃないかと
思わず覗き込んでしまいました。
本当の本殿がこれ。
かの阪本竜馬が
おりょうと二人で新婚旅行に
訪ねてきた場所らしいです。
だからというわけでは
ないやろうけど、
折りしも本殿では
神前結婚を挙げたばかりの
カップルが、列席者らの
カメラに囲まれていました。
どなたか存じませんが
勝手に写真を使ってごめんなさい。
お二人の末永い幸せをお祈りしています。
そして次に訪れたのは
旅行2日目の
青島神宮
陸続きの島の中にある神宮だ。
だから橋を渡っていかなければならない。
天候は雨、しかも強風
波も高い。
橋の上では横殴りの雨状態。
橋のたもとで見ていると
風に向かって傘を盾のように持って
まるで、銃弾から身を守る
SATのような歩き方をしている
観光客の姿もちらほら見える。
奥さんと相談し、ここまで来て
行かなかったら余りにもったいない、と
結論を出し
強行突破することにした。
橋の両脇で荒れ狂う日向灘に
注意を払いながら
傘を盾のように持って
いざ、青島神宮へ。
島の部分に渡ると
防風林のように熱帯植物が
密に茂っていた。
青島神宮、島の入口にある石碑。
熱帯樹林の風下で
ずぶ濡れになったズボンを嘆きながら
しばし休憩していると
なんと前から近所の知りあいがやってきた。
バスツアーで来たらしい。
しかし、世間は狭い!
青島神宮は
熱帯樹林に囲まれた
色鮮やかな本殿を持つ。
やしの葉陰と
あまりに日本的な建築物の
コントラストが微妙やな。
その次に行ったのが
鵜戸神宮
海辺の絶壁の洞窟内に
建てられた
ここも、他にない異色な神社。
イザナミノミコトのお産場所
みたいな言い伝えで
ここは今は安産の神様にもなっている。
また、本殿の奥に
「おちち岩」があって
お乳のように水が滾々と湧いている
神域もある。
写真でみたら
穏やかやけど
この神社のすぐ横では
強風にあおられた大波が
文字通り、怒涛のように
轟音をとどろかせているのでした。
この神宮の入口にあった丸いしめ縄?
そして最後に訪ねたのは
宮崎神宮
ここは宮崎の市街地の中にあって
ひときわ深い森に囲まれた
清廉なイメージがしていた。
この本殿の奥、見えている
一番奥の祭壇には
三種の神器の一つといわれる
鏡が祀られてあり
礼拝の時に
覗き込んだら
自分の姿がくっきり映っていた。
その昔
天の岩戸にこもった
アマテラスの神様に
隙間から鏡を見せて
そこに写る自分の姿に
興味をひかせておいて
そのすきに
扉を開けたとされている。
その時の鏡が
三種の神器のひとつとされ、
今は伊勢神宮にあるといわれている。
それにしてもかなり離れたところに
置かれてある小さな鏡に見えるのに
拝礼する自分の姿がくっきり映ったのには
少し感動したな。
かなり磨きこまれているんでしょうな。
これで、訪ねた神話のふるさとは終わり。
どれもみな
その神宮のいわれなどが
境内のどこかに建てられてあって
主祭神である神様の名前が
書かれてあったが、
難しい漢字の名前ばかりだったので
記憶に収め切れなかったよ。
それにしても、昔の神様の名前って
あんなに、複雑な名前なんやろなあ。
と、そんなことあんなこと考えながら
神話にまつわる場所4ヵ所に
今回の旅の途中に立ち寄ってみたのでした。
次回は温泉編
出不精の奥さんに
行ってみたいと言わせるなんて
さすがに
「そのまんま」効果やな。
2週間くらい前から
宮崎についていろいろ
調べて計画し
今回の旅の目的を
4つ設定した。
その1は温泉。
宮崎県出身のS藤さんが
「日本一」と太鼓判を押した温泉。
その2は食べ物
地鶏、ういろう、釜揚げうどん
そして宮崎は
うなぎも名物らしいが
これは
却下
その3は神話のふるさとを訪ねること
日本創世記の
神々のドラマが書かれてある
日本書紀
そのハイライトシーンの
多くが、宮崎を
舞台にしたものだ。
そして
今から35年ほど前に
友達と3人で
テントを担いで
宮崎を訪れたことがあって
その時の珍道中は
今も自分の中の
とても大切な宝物になっている。
そんな当時の思い出の
かけらを探すことが
旅の目的その4だ。
当時は周遊切符で
急行電車を乗り継ぎ
行ったものだが
今回は
伊丹空港まで車で向かい、
7時すぎの飛行機で出発。
時代が変われば
旅の姿もずい分変わるものだ。
雲海の上をANAで
御覧の様にひとっ飛び。
わずか50分で
宮崎空港に到着した。
毎朝の車での通勤も
少し混めば
余裕で50分はかかる。
飛行機ってすごいな。
そして空港では
早速この人がお出迎え。
35年ぶりの宮崎は雨だった。
次回に続く。