ドンドンこにしの備忘録

個人的な備忘録です。他意はありません。

「ロスト・ケア」 葉真中顕

2022年08月02日 20時50分51秒 | 作家 は行
ロスト・ケア (光文社文庫) 2022.7.27読了。
葉真中 顕 (著)

戦後犯罪史に残る凶悪犯に降された死刑判決。その報を知ったとき、正義を信じる検察官・大友の耳の奧に響く痛ましい叫び――悔い改めろ! 介護現場に溢れる悲鳴、社会システムがもたらす歪み、善悪の意味……。現代を生きる誰しもが逃れられないテーマに、圧倒的リアリティと緻密な構成力で迫る! 全選考委員絶賛のもと放たれた、日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。



葉真中作品ははずれがない。6点

「政治的に正しい警察小説」 葉真中顕

2022年07月21日 21時19分48秒 | 作家 は行
政治的に正しい警察小説 (小学館文庫) 2022.7.21読了。
葉真中 顕 (著)

“ポリティカル・コレクトネス”をコンセプトにした警察小説の依頼を受けた、新人作家・ハマナコがたどり着く境地とは……!? 表題作「政治的に正しい警察小説」ほか、偶然通りかかったカレーショップで、生き別れた母の思い出の味に再会した大学生の僕とその“隠し味”をめぐる「カレーの女神様」、25歳の若さで亡くなった“史上最強の棋士”紅藤清司郎の没後20年にあたり、彼の軌跡を取材したライターがたどりつく真相を描く「神を殺した男」など。驚愕と感嘆にあふれた全6編を収録。『ロスト・ケア』『絶叫』など社会派ミステリーの新鋭が放つ、ブラックユーモアミステリー集が文庫オリジナルで登場。



ブラックユーモアミステリー集なんでしょうか? 最後の表題作「政治的に正しい警察小説」以外はなかなか面白かった。けれど、この作家さんがこの手の小説ばかりを書いていたんなら、手に取ることはなかった本でしょうね。5点

「コクーン」 葉真中顕

2022年07月01日 21時59分36秒 | 作家 は行
コクーン (光文社文庫) 2022.7.1読了。
葉真中 顕 (著)

一九九五年三月二十日、丸の内で起こった無差別乱射事件。カルト教団『シンラ智慧の会』による凶行の首謀者は、忌まわしき過去を背負う教祖、天堂光翅であった。彼や教団に関わった者たちの前に現れる一匹の煌めく蝶。金色の翅が導くのは地獄か、それとも…。平成を揺るがすテロ事件が生み落とした絶望とかすかな希望を、幻想的かつスリリングに物語る衝撃作!



宗教系が大好きな自分はまあ面白く読めたが、特にこの手の話が好きじゃない人にとっては主題がつかみにくい曖昧な話になるだろうな。ラストもバシッという感じもしないし。6点

「絶叫」 葉真中顕

2022年06月27日 15時53分13秒 | 作家 は行
絶叫 (光文社文庫) 2022.6.27読了。
葉真中 顕 (著)

マンションで孤独死体となって発見された女性の名は、鈴木陽子。刑事の綾乃は彼女の足跡を追うほどにその壮絶な半生を知る。平凡な人生を送るはずが、無縁社会、ブラック企業、そしてより深い闇の世界へ…。辿り着いた先に待ち受ける予測不能の真実とは!?ミステリー、社会派サスペンス、エンタテインメント。小説の魅力を存分に注ぎ込み、さらなる高みに到達した衝撃作!




いろんな要素を詰め込んだエンターテインメント。主人公はどちらか?鈴木陽子か女刑事か。どう転ぶんだか先が気になって、ガシガシ読み進めた。女の人生の幸福とはなにか?ほんと何が幸せで、何が不幸だなんて本人にもよくわからないんじゃないかと思わされた。これは転落の物語なのか?それとも、、、ただ読み終わったときに「絶叫」はしなかった。8点。



「一橋桐子(76)の犯罪日記」 原田ひ香

2022年04月21日 22時27分05秒 | 作家 は行
一橋桐子(76)の犯罪日記 単行本 2022.4.21読了。
原田ひ香 (著)

老親の面倒を見てきてた桐子は、気づけば結婚もせず、76歳になっていた。両親をおくり、わずかな年金と清掃のパートで細々と暮らしているが、貯金はない。同居していた親友のトモは病気で先に逝ってしまった。唯一の家族であり親友だったのに……。このままだと孤独死して人に迷惑をかけてしまう。絶望を抱えながら過ごしていたある日、テレビで驚きの映像が目に入る。収容された高齢受刑者が、刑務所で介護されている姿を。これだ! 光明を見出した桐子は「長く刑務所に入っていられる犯罪」を模索し始める。




また、単行本読んでしまった、そんで小説は面白かった。だけど、ラストがうまく行きすぎ。主人公に関わった人、全部があかの他人の老人にみんなこんなに優しくはしてくれないと思う、現実社会では。おとぎ話レベルのありえなさだ。でも、小説としては目の付け所が上手く大変面白かった。題名に(76)入ってるって…。7点。

「前夜のものがたり」 藤田宜永

2021年07月08日 18時55分27秒 | 作家 は行
前夜のものがたり (講談社文庫) 2021.7.8読了。
藤田 宜永 (著)

明日、答えが出るのにじっとしていられず、バーの扉を押し開けた。53歳にして私は、竹馬の友を相手にこの店の女主人を取り合うことになり…(「蘭の前夜」)。三角関係、熟年夫婦の危機、家出した娘に許しを請う旅ーー中年男性が折々に迎える人生の転機を、ほろ苦い思いとともに切り取った作品集、全8話。



なんか、たぶん再読。なんだけど、まったくおぼえてない。
この小説、ラストはないので読者に丸投げってやつで。
オチ無し、どんでん返し無しなんで、かなりそこまでで読ませないといけないから、大変だと思うんだよね。
無理にこんなハンデしょってまで小説書かなくてもよさそうなものだが。
まあ、ラストは丸投げでも自分は面白く読めたけど、藤田さんの文体がわりと好きなんで。あと主人公が全部50過ぎのオッサンというのもよかった。でもやっぱ小説はラストがちゃんとあった方が好きだな。6点。

「怪しい人びと」東野圭吾

2020年07月27日 17時03分38秒 | 作家 は行
怪しい人びと (光文社文庫)  2020.7.27読了。
東野 圭吾 (著)

俺は同僚の片岡のデートのために一晩部屋を貸してあげた。その後、そのことを片岡から聞いた2人の同僚、本田と中山にも部屋を貸すことになってしまう。3カ月後のある日、いつものように、車から部屋に戻ると、見知らぬ女が寝ていて…。(「寝ていた女」)あなたのそばにいる優しい人が、いつの間にか怪しい人びとに―。著者ならではの斬新なトリック満載の傑作推理集。


「寝ていた女」
「もう一度コールしてくれ」
「死んだら働けない」
「甘いはずなのに」
「灯台にて」
「結婚報告」
「コスタリカの雨は冷たい」
短編だけどどの作品も味がある6点。

「週55分で、毎週5万円儲ける株」 藤本誠之 読了!

2019年07月30日 23時04分36秒 | 作家 は行
週55分で、毎週5万円儲ける株 単行本(ソフトカバー) 2019.7.30読了。

日中忙しいビジネスマンや主婦の皆さんに向けた、「ほったらかしでスイングトレードできる」本。
イベント投資、年初来安値/高値狙い、IPO銘柄のその後を追うなど、週単位で着実に利益を上げられる着目ポイントを紹介し、読者が利益を上げられるように導く。



前半に書いてあることと、後半に書いてあることが、関連性が無くトータル意味わかんない。これでどうやって、毎週5万円儲けるの?具体的に書いて!…3点。

「きみといたい、朽ち果てるまで」坊木椎哉 読了!

2019年04月11日 15時26分04秒 | 作家 は行
きみといたい、朽ち果てるまで (角川ホラー文庫) 2019.4.10読了。
坊木 椎哉 (著)

疎外された人々が流れ着く街・イタギリの少年・晴史は、ごみ収集で家計を支えながら、似顔絵描きの可憐な少女・シズクと心を通わせ、苛烈な日常の中に居場所と安らぎを見出す。しかし運命は、静かに身を寄せ合うふたりを無情に引き裂き―。「ねぇ、お願いがあるの」薄れゆく意識の中、シズクが最期に望んだこととは?希望なき世界で出会ってしまった少年と少女の、恐ろしくも美しい究極の愛。涙と狂気のラブストーリー。




読み終わっても、なんのジャンルかわからん。
これがラブストーリーかどうかは知らないが、まあ、世界観も悪くないし、読みやすいし、結構気持ち悪いし、軽く楽しく読めました。
楽しくは読めたけど、この本から何かを得ようとは思っても無駄な系統の本だよ。…5点。(後から知ったけど実は第23回日本ホラー小説大賞〈優秀賞〉受賞作!なんだって)

「好きなことだけで生きていく。」 堀江貴文 読了!

2019年01月17日 16時46分45秒 | 作家 は行
好きなことだけで生きていく。 (ポプラ新書) 2019.1.17読了。
堀江貴文 (著)

ベストセラー著者・ホリエモンの後悔しない生き方・働き方論、決定版。他人、時間、組織、お金などにふりまわされず、「好き」を生きがいにするため、どう考え、行動すればいいのかを明快に説く! はじめの一歩を踏みだすことができない不器用な人たちに勇気を与える、最強の人生指南書。SNS全盛期時代の脱・企業、脱・組織、脱・学校論についても語る!



目新しいことが書いてなかった。よって内容が薄い。…3点。