ドンドンこにしの備忘録

個人的な備忘録です。他意はありません。

「アジア的生活」 浜なつ子読了!

2016年04月26日 21時39分33秒 | 作家 は行
アジア的生活 (講談社文庫) 2016.4.26読了。
浜 なつ子 (著)

バンコクの一流ホテルで活躍する日本人女性、フィリピーナに溺れて全財産を失った男、ラオスの奥地でショウガを作っている人、カオサンにたむろするバックパッカー…様々な日本人がアジアで生きている。なぜ、彼らはアジアにはまってしまったのか?『マニラ行き』で話題を呼んだ著者による書き下ろし。




ノン・フィクションライターによる、アジアの取材中のこぼれ話的な旅物エッセイ。
ご本人もアジアにはまっていることがすごく伝わってくる。危険な目にあっても、どんな劣悪な環境におかれても、アジアへの愛に揺るぎがない。
なぜこんなにアジアが魅力的なのか、この本を読めば少しはその秘密がわかるかもしれない。
本を読んだだけで、アジア的生活にはまってしまっている自分に気づく。実際に行ったことはないが、本当にはまりそうで、行きたいような、でも、行かない方が無難なような。たぶん、フィリピーナに溺れて全て失った男の話が自分がオーバーラップするからだろうか。ノン・フィクションライターの方にありがちな文章が下手ってこともなく、アジア好きなら楽しく読めること間違いなし。…7点。

Puppy Linux、Chrome系で日本語入力が出来ないとは?

2016年04月21日 19時32分05秒 | Puppy Linux
Chrome系(Chromiumとかも)を導入したとき、なんと、そのままではChrome上で日本語入力が出来ません。
半角全角押しても日本語入力モードにならないのです。
で、その対処方、備忘録。

メニュー→デスクトップ→SCIM入力メソッドの設定→scim-bridgeを使うのチェックを外し、Xをリスタート。
これだけで、日本語入力が可能になるけど、知らなきゃ思いつけるもんでもないしな。
だから、備忘録じゃん。

「隣人」 永井するみ読了!

2016年04月21日 19時09分27秒 | 作家 な行
隣人 (双葉文庫) 2016.4.21読了。
永井 するみ (著)

優しい夫に真っ白でふわふわな猫―美由紀の満ち足りた生活は、夫の溺死によりピリオドが打たれる。しかしそれは、新たなる絶望への幕開けに過ぎなかった。小説推理新人賞受賞作「隣人」を含む戦慄のサスペンス集。予測のつかない結末6篇!



「隣人」「伴走者」「風の墓」「洗足の家」「至福の時」「雪模様」6編からなる短編集。
最後まで、二転三転する展開。ゾーッとするような人間の怖さを浮き彫りにする。
突然、ありきたりの日常に、毒を盛られた感じだろうか。短編としては読みごたえあり。…6点

puppy linux デスクトップアイコンの文字色を変更する

2016年04月20日 02時43分20秒 | Puppy Linux
puppy linux デスクトップアイコンの文字色を変更する

デスクトップアイコンの上で右クリック
メニューの ROX-Filer > オプション設定 > ピンボード > 外観
文字の色 [好みの色]
文字の影 [細い]
など背景画にあわせて変更できる。

「警視庁「女性犯罪」捜査班 警部補・原麻希 5グラムの殺意」 吉川英梨読了!

2016年04月15日 00時36分14秒 | 作家 や行
警視庁「女性犯罪」捜査班 警部補・原麻希 5グラムの殺意 (宝島社文庫) 2016.4.14読了。
吉川 英梨 (著)

六本木の違法クラブで女子中学生が惨殺される事件が起きた。警視庁「女性犯罪」捜査班の面々はさっそく現場へと赴くが、肝心の原麻希は休暇中で連絡がつかず、妊娠八カ月の圭子を捜査へと駆り出すことに。そのころ、たまがわ市に住む女子中学生が二人死亡していることが判明。麻希の娘の葉月はいち早くそれが連続殺人事件であることに気づくが―。天才捜査官・原麻希が難事件に挑む、文庫書き下ろし長編ミステリー。ハラマキ捜査官シリーズ。



ハラマキシリーズ第7弾。
警察小説としての出来は、前作の方が良くできていたと思うが、
今回も、登場人物が面白い。
もちろん、主人公は抜群に魅力的。しかも、もったいぶって途中から登場するし。
新たな登場人物も加わり、ますます飽きさせないこのシリーズ。
第8弾はまだ出ていないが、すでに次作にも期待!というか早く読みたい。
まあ、事件と謎解きが平凡なんで、…7点です。

「さあ、地獄へ堕ちよう」  菅原和也読了!

2016年04月11日 16時52分42秒 | 作家 さ行
さあ、地獄へ堕ちよう (角川文庫) 2016.4.11読了。
菅原 和也 (著)

SMバーでM嬢として働くミチは薬とアルコール漬けの日々を送っていた。だが、幼馴染のタミーとの再会からミチの日常が変容していく。タミーが関わっているという残虐な死体写真が集められた“地獄へ堕ちよう”という裏サイトの存在。さらに自らにおぞましいほどの身体改造を求める、店の同僚リスト。出口のない欲望が絡み合い、凄惨な事件が起こる―。最年少で第32回横溝正史ミステリ大賞を受賞した衝撃の暗黒青春ミステリ。


この作家さん、お初ですが、1988年生まれというから、まだ20代!(最年少で第32回横溝正史ミステリ大賞を受賞している!)ということで、なにか凡人とは違う才能を感じる。
まずはその文体も独特。この小説は、若い女性の一人称視点で描かれているが、甘さがなく、乾いた硬い文体で、短いセンテンスで構成されている。そのためグロい描写もなぜかドライな爽やかさ(?)を含んでいる。
そして、SMや身体改造などをテーマとして扱い、それらの知識がたいへん豊富。

特殊なテーマのミステリー仕立てで、才能なのか、その硬質な文体からなのか、あっさりと読みやすく物語に入っていけるが、難点を言えば、主人公が、最初のキャラから、後半にはまったく別のキャラクターに変わってしまうことには、どうも納得がいかない。痛いのとかグロいのとか嫌いな人は読めない、読者を選んじゃう小説。もう一作読んでみたい。…6点。

「よだかの片想い」 島本理生読了!

2016年04月05日 14時46分09秒 | 作家 さ行
よだかの片想い (集英社文庫) 2016.4.5読了。
島本 理生 (著)

顔に目立つ大きなアザがある大学院生のアイコ、二十四歳。恋や遊びからは距離を置いて生きていたが、「顔にアザや怪我を負った人」をテーマにした本の取材を受け、表紙になってから、状況は一変。本が映画化されることになり、監督の飛坂逢太と出会ったアイコは彼に恋をする。だが女性に不自由しないタイプの飛坂の気持ちがわからず、暴走したり、妄想したり…。一途な彼女の初恋の行方は!?



顔のあざのことで劣等感を抱えてきた女の子の初恋の物語。同時に、この恋がきっかけになり、彼女自身が成長していく成長の物語でもある。
恋愛小説にありがちな、愛する人が出来て、その人から手を差し伸べられて、人として自分自身も成長していく(まさに愛の力?)のではなくて、自分に自信が持てなかった女の子が、自分が自分を認め受け入れることによって自分だけで成長していくのだ。(自分自分うるさい)
初めての恋愛で、恋愛スイッチが入った彼女が、怖いもの知らずに突進していく姿は、感動するほどほほえましい。…7点。

「警視庁「女性犯罪」捜査班 警部補・原麻希」 吉川英梨読了!

2016年04月04日 20時12分12秒 | 作家 や行
警視庁「女性犯罪」捜査班 警部補・原麻希 (宝島社文庫)2016.4.4読了。
吉川英梨(著)

一家四人惨殺事件に仕掛けられた、ミスリーディングに気付けるか! ?
初動捜査で浮かんだのは、殺されたアイドルタレントのストーカーをしていた男だった――。
「女性犯罪」捜査班に異動となった原麻希が、新たな難事件に挑む!
奥多摩の陶芸家宅で起きた、一家惨殺事件。殺されたのは十六代目繁田庄三衛門とその妻・恵美、そして双子の娘・瑠衣と芽衣だった。
瑠衣は人気アイドルグループの一員で、瑠衣のストーカーによる犯行、瑠衣をねたんだ芽衣による犯行、江戸時代から続く由緒ある陶芸窯の跡取りの座を巡っての犯行と、犯人が絞り切れないまま捜査は進む。
そんななか、麻希は捜査の進行状況が、真犯人によって仕組まれた方向へと進んでいることに気づき……。
真犯人によるミスリーディングに翻弄される女性犯罪捜査班。かつてないタイプの知能犯と麻希の駆け引きも見どころの、ハラマキシリーズ最新作。




『女性秘匿捜査官・原麻希』シリーズらしい。
それのいきなり第六弾かな?
面白い、それぞれのキャラがたってるし、主人公が魅力的。
序盤の、ミスリーディングとそのどんでん返しとかもいいし、読みやすさもあり読む手が止められない。
が、しかし、終盤の犯人を陥れる囮捜査からの自供って持って行きかたはどうなのよと思うけど。
それでも、また、エピローグなんか読んでいると楽しい雰囲気にのせられて、まあ、そんなこともどうでもよくなってしまうんだけれど。読んでいて楽しいっていうのも小説の魅力だよね。ハラマキシリーズまた読みたい!…7点。