ドンドンこにしの備忘録

個人的な備忘録です。他意はありません。

「貧乏はお金持ち「雇われない生き方」で格差社会を逆転する」 橘 玲  読了

2011年09月22日 17時28分31秒 | その他の本
「貧乏はお金持ち「雇われない生き方」で格差社会を逆転する」 橘 玲  (講談社プラスアルファ文庫)  2011.9.21読了。


●勝手に採点 4点(10点満点です) 


●あらすじ

あのベストセラーが待望の文庫になって登場!グローバル資本主義の進展とともに快適な「楽園」を追われるようになったサラリーマン。正社員はもはや希少種となり、あらゆる人が望むと望まざるとにかかわらず、フリーエージェント化していく…。残酷なまでに「自由」な世界を生き抜くにはいったいどうすれば?サラリーマンだけが知らない、「雇われない生き方」で不条理なニッポンに希望を掴み取る「ファイナンスの技術」。  


●読後の感想

◎「僕は今日、「サラリーマン法人フグタ」を設立しました」byマスオさん

法人と個人では税制上法人がこんなに有利だ、だからサラリーマンは法人化しなさいというお話だろうか? でも、そんなことできるかな? うちの会社なら、クビだな…。
しかも、なんか年俸が1000万とか超えてないとあまり得にならないみたいだし。

今現在、個人で事業をやっていて、まだ法人化していない人には役に立つのではないだろうか?
この本読んだからって、何かで起業できるわけじゃなし、まずは起業しなきゃ使いようが無い「マイクロ法人」じゃないかな。

私みたいな安給料のサラリーマンにはあまり関係の無い話でした。

「半落ち」 横山 秀夫 読了。

2011年09月12日 21時16分48秒 | 作家 や行
「半落ち」 横山 秀夫 (講談社文庫)  2011.9.12読了。


●勝手に採点 8点(10点満点です) 


●あらすじ

「妻を殺しました」。現職警察官・梶聡一郎が、アルツハイマーを患う妻を殺害し自首してきた。動機も経過も素直に明かす梶だが、殺害から自首までの二日間の行動だけは頑として語ろうとしない。梶が完全に“落ち”ないのはなぜなのか、その胸に秘めている想いとは―。日本中が震えた、ベストセラー作家の代表作。  


●読後の感想

◎「お父さん…」

「空白の2日間」…謎解きとして物語に引き込まれる。
最後のこの一言で胸を一瞬つかまれた感じがした。
ミステリーとしては、ちょっと納得いかないところもあるが…人間ドラマとして素直に感動しました。

「火車」 宮部みゆき  読了。

2011年09月08日 20時05分15秒 | 作家 ま行
「火車」 宮部みゆき  (新潮文庫)  2011.9.8読了。


●勝手に採点 9点(10点満点です) 


●あらすじ

休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消して―なぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか?いったい彼女は何者なのか?謎を解く鍵は、カード会社の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。山本周五郎賞に輝いたミステリー史に残る傑作。 


●読後の感想

◎「死んでてくれ、どうか死んでてくれ、お父さん」

最初は、そうでもなかったんだけど、読み進めるほどに加速度的に物語に引きずり込まれた。美しい(?)ラストとあいまって、実に悲しい。
自分の過去を消し、他人になりきろうとし、なりきれなかった女…。か…。

「愛と幻想のファシズム」 村上龍 読了

2011年09月01日 23時17分47秒 | 作家 ま行
「愛と幻想のファシズム」(上・下)村上龍  (講談社文庫)  2011.8.31読了。


●勝手に採点 5点(10点満点です) 


●あらすじ

激動する1990年、世界経済は恐慌へ突入。日本は未曽有の危機を迎えた。サバイバリスト鈴原冬二をカリスマとする政治結社「狩猟社」のもとには、日本を代表する学者、官僚、そしてテロリストが結集。人々は彼らをファシストと呼んだが…。これはかつてない規模で描かれた衝撃の政治経済小説である。
世界恐慌を迎えた1990年、世界には奇妙な動きが相次いだ。日本でもパニックとクーデターが誘発する。暗躍する巨大金融企業集団「ザ・セブン」に全面対決を挑む政治結社「狩猟社」が企てたのだ。若きカリスマ、トージの意識が日本を動かし始める。この危険な小説に描かれた世界はすでに現実である。


●読後の感想

◎「日本はこのままでは駄目だ、弱者が力をもちすぎいている」

日本経済絶頂期に書かれた超長編小説。今の日本の閉塞感を打ち壊し、弱肉強食の世界にするという経済小説?(なんだそれ?)
ファシズムってタイトルにあるけどすんごく経済に重きをおいている。
でもさ、いくらカリスマ性があるハンターだからって、政治結社を率いて、アメリカにケンカが売れるってどういうこと? ムリがあんでしょ。それにこの主人公、そんなにすごい人には読んでいてどうしても思えてこないんだよね。だからどうしてもご都合主義なストーリーになってしまって…。
また、例によって、ストーリーと直接関係のないことを書きすぎ。長すぎ。