ドンドンこにしの備忘録

個人的な備忘録です。他意はありません。

「暗殺者グレイマン」 マーク・グリーニー 読了!

2020年02月21日 21時15分57秒 | 作家 か行
暗殺者グレイマン (ハヤカワ文庫 NV) 2020.2.21読了。
マーク・グリーニー (著), 伏見 威蕃 (翻訳)

身を隠すのが巧みで、“グレイマン(人目につかない男)"と呼ばれる凄腕の暗殺者ジェントリー。CIAの特殊活動部に属していた彼は、突然解雇され命を狙われ始めたが、追跡を逃れて今は民間警備会社の経営者から暗殺の仕事を受けている。だがナイジェリアの大臣を暗殺したため、兄の大統領が復讐を決意、やがて様々な国の暗殺チームがグレイマンを標的とする死のレースを開始した! 熾烈な戦闘が連続する冒険アクション小説。



いやー、面白かったわ。あまりにも他の方の書評が良いもんだから、だまされたと思って読んだら、大当たりだった。しかも、シリーズ物だし、これからの楽しみが一つ増えました。
ま、とは言っても、苦手な翻訳ものだし、かなりのご都合主義。だがしかし、ご都合がなければあんな相手に一人で戦えないよね。なんとも言えない主人公のキャラクターがいいし、疾走するようなスピード感もいい。気持ちよく本の中に没入させていただきました。このシリーズ全部読むでしょ。…8点。



「ツナグ」 辻村深月 読了!

2020年02月10日 18時14分07秒 | 作家 た行
ツナグ (新潮文庫) 2020.2.10読了。
辻村 深月 (著)

一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれるという「使者」。突然死したアイドルが心の支えだったOL、年老いた母に癌告知出来なかった頑固な息子、親友に抱いた嫉妬心に苛まれる女子高生、失踪した婚約者を待ち続ける会社員…ツナグの仲介のもと再会した生者と死者。それぞれの想いをかかえた一夜の邂逅は、何をもたらすのだろうか。心の隅々に染み入る感動の連作長編小説。



やべえ、4編目の「待ち人の心得」で、電車の中なのに泣かされそうになり困った。
クライマックスに向かって終章で色々回収しつつ、フィナーレに向かうんだけど、自分的には4編目の「待ち人の心得」が山だった。最終章でもうひと転びするのかなー?とか思っていたが、伏線の回収に終始して新たな展開はなかった。ちょっとここが期待外れ。ではあるが、小説として面白いんで文句ないけど。…6点。

「謀略のステルス艇を追撃せよ!」(上・下)クライブ・カッスラー 読了!

2020年02月05日 15時37分01秒 | 作家 か行
謀略のステルス艇を追撃せよ! 上・下 (扶桑社ミステリー) 2020.2.4読了。
クライブ・カッスラー&ジャック・ダブラル (著)

外見は老朽化した定期貨物船だが、じつはハイテク装備を満載した秘密工作船オレゴン号。男気あふれるカブリーヨ船長の指揮のもと、精鋭の乗組員とともに、オレゴン号は世界を股にかけ、幾多の危機を切り抜けてきた。そしてカブリーヨはいま、決死の作戦に身を投じようとしていた。悪辣なロシア海軍提督によって、極寒のシベリアの監獄にとらわれている旧友を救出しようというのだ。しかし、そこは海軍提督の支配下に置かれた難攻不落の要塞だった!「現代の騎士」カブリーヨ、颯爽と登場。



久しぶりのカッスラー様。まあ面白いことは面白いんだけど、なんだろな、なんかもの足りないんだよな。
初期のころの作品とは比べようもないような。
あの時空と世界を一瞬にして飛び越えていくエンターテイメント感は他に読んだことがなかった。それに終盤に向かっての見事な伏線の回収。主人公のダークピットも魅力的だった。夢中になって読んだ。
そのころの作品と比べてしまうとやっぱり数段落ちるんじゃないだろうか。しかも、クライブ・カッスラー&ジャック・ダブラル (著)ってなっているし(謎)。ほんとはカッスラー様書いてないんじゃないのか?知らんけど。…5点。