ドンドンこにしの備忘録

個人的な備忘録です。他意はありません。

「五分後の世界」 村上龍  読了!

2011年06月30日 18時18分24秒 | 作家 ま行
「五分後の世界」村上龍 (幻冬舎文庫)2011.6.29読了。


●勝手に採点 8点(10点満点です) 


●おおざっぱなあらすじ

5分のずれで現れたもう一つの日本。駐留する連合国相手に今もゲリラ戦を続ける。


●ひとこと感想

なんか、感動したぞっ!
今、読んでいる本の流れからして、そうさ、イフ小説だと思って読みだしたんだよ。旧日本軍が、第二次世界大戦でオキナワを犠牲にして、講和するんじゃなく、本土決戦を経て、文字通り地下にもぐってゲリラ戦を展開したら…。たしかにそういうストーリーではあるんだけど。
この本に書いてあるのは、そんなイフ戦記ではなく、「勇気」「プライド」「生き残ろうとする意志」。アメリカの属国に成り下がったこっちの日本人たちがなくしてしまった大切なものの数々だった。もうひとつの日本人の姿は、凛としていて、颯爽。涙が出た。
それと、どんな状況でも生き残ろうという主人公(小田桐)の意志に感動をおぼえる。

「ボーアウト 社内ニート症候群」 読了!

2011年06月28日 02時20分24秒 | その他の本
「ボーアウト 社内ニート症候群」フィリップ・ロートリン/ヴェルダー・ペーター・R (著) 平野 卿子 (翻訳) (講談社単行本)2011.6.28読了。


●勝手に採点 2点(10点満点です)


●おおざっぱなあらすじ

忙しく働きすぎるバーンアウト(燃え尽き症候群)から、ヤル気も仕事もないボーアウト(社内ニート症候群)へ。


●ひとこと感想

読んでる途中からこれ、俺のことだとわかったよ。そんなんなら、本読まなくてもわかってるもんね…。
本誌でのボーアウトからの脱出策として、やりがいを見出せとか、仕事にそして自分の人生に責任を持て、とか、しまいには転職しろとか、ボーアウトの人(ヤル気がない社内ニートのオサボリおじさん)にはそりゃ、無理な相談だろ。金返せてきな結論。

「逆撃 大阪夏の陣」 柘植久慶 読了!

2011年06月27日 13時13分06秒 | 作家 た行
「逆撃 大阪夏の陣」柘植久慶 (中公文庫)2011.6.27読了。


●勝手に採点 4点(10点満点です)


●おおざっぱなあらすじ

またまた、性懲りもなく、御厨は過去へと旅立つ。大阪夏の陣。戦国軍略シミュレーション豊臣編ついに完結。


●ひとこと感想

前に読んだ「逆撃 関ケ原合戦」と「逆撃 大阪冬の陣」の続編だからしょうがなく…。
「二代将軍秀忠と家康(影武者)を討ち取れば勝機はある」とかなんとか自信満々なんですが…。
豊臣軍、今回も御厨の作戦通り二人の首をものにするものの、やはりの負け。みんな落ち武者…。うかばれん。

「逆撃 大阪冬の陣」柘植久慶  読了!

2011年06月23日 14時06分02秒 | 作家 た行
「逆撃 大阪冬の陣」柘植久慶 (C NOVELS)2011.6.22読了。


●勝手に採点 4点(10点満点です)


●おおざっぱなあらすじ

また御厨は過去へと旅立つ。慶長19年大阪冬の陣。関ヶ原をともに戦った武将たちとの約束を守るために。


●ひとこと感想

前に読んだ「逆撃関ケ原合戦」の続編。
「必勝の軍略は我が胸中にあり」とかなんとか言っちゃって。関ヶ原のときも言ってなかった? そして、結果的には、関ヶ原も負け。大阪冬の陣も負け(勝てず)。必勝じゃないじゃん。御厨さんの言うことは大体わかったよ、「俺の軍略は完璧なんだ。ただ、あいつら(石田三成、大野治長、淀君)が言うことを聞かないから負けたんだぁ」。……そうだけど、そうなんだけど、歴史的に見てもそうなることはわかってんだから、軍略よりも何よりも、そこを考えなければダメじゃん。

「天使の卵」 村山由佳 読了!

2011年06月22日 17時18分27秒 | 作家 ま行
「天使の卵」村山由佳 (集英社文庫)2011.6.21読了。


●勝手に採点 4点(10点満点です)


●おおざっぱなあらすじ

19歳の予備校生が8歳年上の精神科医に一目ぼれ。


●ひとこと感想

さっくりと読みやすく、それなりに感動もできるかもしれない(オッサンはムリだけど)。
純粋な恋愛小説なんだからなぁと、かなり妥協してあげて読んでたんだけど、展開も平凡だし、なんかこう薄っぺらいのはどうしようもない。しかも、ラストが酷すぎる。そんなんで泣かそうとしたって、オッサンは泣かないよ。

「逆撃関ケ原合戦」上下巻 柘植久慶 読了!

2011年06月20日 17時06分15秒 | 作家 た行
「逆撃関ケ原合戦」上下巻 柘植久慶 (中公文庫)2011.6.20読了。


●勝手に採点 6点(10点満点です)


●おおざっぱなあらすじ

関ヶ原合戦直前の大垣城にタイムスリップした御厨は、宇喜多秀家の軍師となり、歴史を覆すべく作戦を練る。


●ひとこと感想

なんか前評判がすこぶる悪かったので期待していなかったんだが、なかなかどうして面白かったよ。この手の小説は読んでるときだけ面白ければそれでいいんじゃないの。なんも心に残んなくても。ご都合主義すぎるなんて酷評もあるが、だいたいにして初めからありえない話なんだから、この小説の趣旨はご都合主義を超越したところにあるのだよ。

「深夜プラス1」 ギャビン・ライアル 読了!

2011年06月16日 16時33分16秒 | その他の本
「深夜プラス1」ギャビン・ライアル(ハヤカワ・ミステリ文庫)2011.6.14 読了!


●勝手に採点 4点(10点満点です)


●おおざっぱなあらすじ

ある要人をフランスからリヒテンシュタインまで送り届ける元工作員とアル中ガンマンのお話。1965年英国推理作家協会最優秀英国作品


●ひとこと感想

なんとか頓挫しないで読了した。面白いところもあったが、全体的になんか、こう、なんとも言い回しが古臭い。46年も前の本だからしかたないが、ぜひどなたか新訳して欲しい。それをあらためて読んでみたい。
以前、中学の頃に大藪春彦の小説を次から次へと読みふけり、こんなに面白い小説が…と衝撃を受けたもんだが、今何冊か読み返してみてもなんか古臭くて頓挫するのがいいとこ。そんな感じかな…。

I'm sorry,mama.  桐野夏生 読了!

2011年06月06日 16時25分53秒 | 作家 か行
I'm sorry,mama. (集英社文庫) 桐野夏生 2011.6.6読了。


●勝手に採点 7点(10点満点です)


●おおざっぱなあらすじ

売春宿で生み捨てられたアイ子(主人公)が、盗み、殺し、火つけなど数々の悪行を繰り返し闇の中を徘徊する。


●ひとこと感想

アイ子は自分が生きていくためだったら、平気で人を殺す。
でも、彼女の生きる目的は、自分を生んで捨てたお母さんを探すことだけだったんじゃなかろうか。
この極悪人に絶対感情移入などできないが、最後に、初めてアイ子が涙を流す場面があるのだが、なんかじんわり悲しかった。不思議だった。

もやしって、洗うのか?

2011年06月02日 14時38分56秒 | 料理
…ってことですよ。

俺は、もやしは、洗わない。


綺麗な水で洗ってから(滅菌も)封入されて売っていると信じている。

生で食べないので、もし、滅菌が充分でなかったとしてもなんとかなるだろ。

食べる前に洗うと、塩素により、栄養分や、うまみが洗い流されるような気がする。

以上がだいたいの理由だ。



でも、これらすべてが俺の想像で、ちゃんと調べたわけではない。

はなはだ、とんでもない勘違いをしてたら、一生しちゃいそうだし、そんなら、この際、ちゃんと調べてみよう!ということで

ちょいと調べてみたよ。

……。



そんで、結果でた!


なんかね、いろいろなところをいろいろな方法でいろいろ調べてみたんだけど(ネットサーフィン(死語?)しただけ)どうやら、俺の想像どおり、ほぼ。

もやしは、近代的、衛生的な工場で綺麗な水で作られており、出荷時に、滅菌されて出荷されている。ただ、滅菌は100パーセント完全なものではないので(滅菌しまくるとまずくなるらしい)出荷後に菌が増える可能性がある。

しかし、そんでも、加熱調理してしまえば無問題だそうだ。イヒヒ。

だから、生で食わなきゃ、洗わんで良いそうです。

生で食べるとか、袋を開けたときにニオイがきついとか、気持ち悪いとかの理由で洗うときには、ザルに入れて水通しするぐらいにし、手でもみもみ洗うとかのまさに手荒なまねはするべきではないそうだ。もやしは傷つきやすいし、うまみも落ちる。のだそうだ。

今回は想像通り。←しらべてガッテン???

「残虐記」  桐野 夏生 読了!

2011年06月01日 10時45分20秒 | 作家 か行
残虐記 (新潮文庫) 桐野 夏生 2011.5.30読了!


●勝手に採点します 5点(10点満点です)


●超おおざっぱあらすじ

少女誘拐監禁事件の被害者だったという手記を残し、作家が失踪…。柴田錬三郎賞受賞作


●読後の感想

またまた、謎を遺したままの終わり方。モヤモヤします。
なんか、もう、事件モチーフものはいいかな。って。
っていうか、桐野さんの本はもういいかな。
スカッと面白い本読みたいな。