女王(上・下) 講談社文庫 2022.3.16読了。
連城三紀彦 (著)
戦後生まれの荻葉史郎の中にある東京大空襲の記憶。だが彼を診察した精神科医・瓜木は思い出す、空襲の最中にこの男と会っていたことを。一方、史郎の祖父・祇介は、大晦日の夜にかかってきた一本の電話を受け、急遽旅に出た後、遺体となって発見された。邪馬台国研究に生涯を捧げた古代史研究家であった祇介が、吉野へ向かい若狭で死んだのはなぜなのか。瓜木は史郎と彼の妻・加奈子とともに奇妙な記憶と不審な死の真相を探るが。
だいたいにして、スケールが大きすぎる話は最後に話が破綻したり、風呂敷を広げすぎたために収集つかなかったりということが得てしてあるがさすがは連城さん、うまくまとめてます。しかも、お得意の人間の情念をうまく織り込んでいくあたりこの人にしか書けない物語だと思います。ただ、最初読み始めた時のワクワク感が中盤の何度も同じような内容の繰り返しにしぼんでいき、一気読みというところまで没入できませんでした。ちょっと残念。6点。
連城三紀彦 (著)
戦後生まれの荻葉史郎の中にある東京大空襲の記憶。だが彼を診察した精神科医・瓜木は思い出す、空襲の最中にこの男と会っていたことを。一方、史郎の祖父・祇介は、大晦日の夜にかかってきた一本の電話を受け、急遽旅に出た後、遺体となって発見された。邪馬台国研究に生涯を捧げた古代史研究家であった祇介が、吉野へ向かい若狭で死んだのはなぜなのか。瓜木は史郎と彼の妻・加奈子とともに奇妙な記憶と不審な死の真相を探るが。
だいたいにして、スケールが大きすぎる話は最後に話が破綻したり、風呂敷を広げすぎたために収集つかなかったりということが得てしてあるがさすがは連城さん、うまくまとめてます。しかも、お得意の人間の情念をうまく織り込んでいくあたりこの人にしか書けない物語だと思います。ただ、最初読み始めた時のワクワク感が中盤の何度も同じような内容の繰り返しにしぼんでいき、一気読みというところまで没入できませんでした。ちょっと残念。6点。