ドンドンこにしの備忘録

個人的な備忘録です。他意はありません。

「うつ病放浪記 絶望をこえて生きる」 工藤 美代子 読了!

2013年08月26日 20時23分57秒 | 作家 か行

「うつ病放浪記 絶望をこえて生きる」(単行本) 工藤 美代子 2013.8.26読了。

激しい動悸が、時間や場所に関係なく起きる。
手足が鉛のように重くなる。
なぜかわからないが、やたらと死ぬことを考えてしまう。
そしてある日突然、呼吸ができなくなった。
救急搬送された病院で、私を待っていたのは、
予想すらしなかった「うつ病」という診断だった・・・・・・。
患者数70万人超。「現代の国民病」と今も闘い続ける
ベストセラー・ノンフィクション作家が、衝撃のカミングアウト。
死ぬ日を決めて遺書を用意したサラリーマン
恋人からうつを“うつされた”派遣社員
発作の苦しさに泣き叫ぶOL
など、患者への取材と自分の体験に基づいて、
うつ病の知られざる実態と、苦しみのなかから見いだした
新たなる希望を克明に描き出す。


小説ではないんですけど…。こんな時代になかなか興味深いノンフィクションです。自分の体験と患者さんへの取材により、うつ病というのがどういう病気なのかわかりやすく書かれています。
読んでみて、うつ病に対しての認識を新たにしました。ほんとに普通の人が普通にかかってしまう病気であり、その症状もさまざま。ノンフィクションであるからこそ、リアルに伝わってきます。…6点。


「天主信長〈裏〉 天を望むなかれ」 上田 秀人  読了!

2013年08月22日 20時31分03秒 | 作家 あ行

「天主信長〈裏〉 天を望むなかれ」 (講談社文庫)  上田 秀人 (著) 2013.8.20読了。


尾張の小名から天下人へ駆け上る男、信長。播磨の陪臣で、主の日和見に振りまわされてきた官兵衛。光秀や秀が吉を登用し、反逆を許さぬ苛烈さで勝ち上がる信長を、憧れと反発心とで官兵衛は遠くから見ていた。毛利になびく播磨で、いち早く秀吉の寄騎となり、軍師として頭角をあらわした官兵衛も、一度は裏切者の汚名を着せられた。官兵衛から見た信長とは、天下とは? 『天下信長』のアナザーストーリー。文庫では2冊楽しめる!
天下人へと駆け上がる信長と己は何が違うのか。播磨の小領主の陪臣として、くすぶっていた官兵衛。我が子を信長の人質に差し出し秀吉の傘下に入るも、荒木村重に囚われ、不遇は続く。本能寺の夜、信長が仕掛けた計略の真意をただ一人見抜いた男は大勝負をかけた!黒田官兵衛側から描く“裏”版!


「天主信長〈表〉 我こそ天下なり」に引き続き、「天主信長〈裏〉 天を望むなかれ」を読み終わりました。まあ、”表”読んで”裏”読まないというのもねぇ~。何が書いてあるのか気になるじゃないですか。
でね。結果、読まなきゃ良かったです! お金と時間の無駄です。表と裏の違いは語り部が半兵衛から官兵衛に変わっただけで、ストーリーももちろんいっしょ。表からのコピペのようなページも多数あり。飛ばし読み必至。
それと、この小説には「本能寺の変」の新解釈という大きな目玉もあったじゃないですか? それなんて、当たり前ですが、なんもあったもんじゃない。まったく同じストーリーなんですから、読む前から終りまで全部わかってるんですから。何度も言いますが時間とお金のむだですから。読むのはお好みで”表”か”裏”をどっちか1冊。…0点。


「国を蹴った男」 伊東 潤 読了!

2013年08月19日 14時17分03秒 | 作家 あ行
「国を蹴った男」(講談社単行本) 伊東 潤 2013.8.18読了。


いま、もっとも注目される歴史作家が満を持して放つ! 不条理な世を渡る武器は、気骨と果断。利に生きるか、義に死すか。武田信玄、上杉謙信、織田信長、豊臣秀吉――天下に手を伸ばした英雄たちの下、それぞれの一戦に臨む者たちの、生死の際を描く! 伊東潤、一戦ここにあり!


「牢人大将」「戦は算術に候」「短慮なり名左衛門」「毒蛾の舞」「天に唾して」「国を蹴った男」の6編を収録。
どの主人公もこの時代の敗者なんですが、あくまでもその時代(戦国時代)の敗者であって、価値観の違う世の中であれば、それはそれで違って見える。意地を通す、誇りを守る、ポリシーをつらぬく、好きなように生きる。これは、けっして敗者の生き様ではないのではと思わせる。
「国を蹴った男」の主人公は今川氏真。領土をすべて失い、北条、徳川や、織田、豊臣等の居候のように暮らす。自分の国を滅ぼした敵国に寄生して生きるなどそれ自体、戦国大名としてはとても考えられないような思考だが、この人は、鞠さえ蹴れればどうでもいいのだ。さっさとやりたくもない戦国大名に見切りをつけ、早くから隠居のような生活。歌、詠み放題。鞠、蹴り放題の人生を謳歌し、1614年77歳で天寿を全うしている。これを敗者というのであろうか? 
また今回も秀吉の描き方がえげつない(笑)、ほとんど人間として描いていない(変な小動物?チンパンジー?的な)。…6点。

YouTubeとかの動画を貼り付けんのってどうやんの?

2013年08月16日 17時18分53秒 | 日記


【YouTubeの貼り付け方】
1.ブログに貼り付けたい動画を表示する
2.動画下にある「共有」タブから「埋め込みコード」をクリック
3.表示されたコードをコピーし、gooブログパーツ変換を行う
4.3で表示された文字列を、ブログ記事など貼り付けたいところに貼り付ける

基本のブログパーツ設置方法 - 記事に貼る
(1)編集画面の[ブログパーツ]をクリックし、gooブログパーツ変換画面を開きます。
(2)「変換元タグ」に任意のブログパーツ(動画・地図・ランキングなど)のタグを貼り付け、変換ボタンを押します。
(3)変換されたタグをコピーします。(タグをカーソルで選択して右クリック→コピーなど)
(4)先ほどコピーした変換タグを記事に貼り付けます。
※記事編集のプレビュー画面には反映されません(表示されません)

…だと。

「天主信長〈表〉 我こそ天下なり」 上田 秀人 読了!

2013年08月16日 16時54分50秒 | 作家 あ行
「天主信長〈表〉 我こそ天下なり」 (講談社文庫) 上田 秀人 (著) 2013.8.16読了。


奇想の五層の天主閣、安土城を築城し、天下人目前だった信長は、本能寺で腹心光秀の裏切りに遭い、あえない最期を遂げた。「安土城」と「本能寺」―戦国最大の謎に、上田秀人が大胆仮説を引っさげ、挑んだ『天主信長』、待望の文庫化!信長が用意した周到な計画、その驚くべき全貌とは!?信長側から描く“表”版!
天下人へ駆け上る信長が、豪壮な城を築いたのは安土だった。「天主閣」の高みから信長が描いた「天下」とは? 一向宗を殲滅し、武田騎馬軍を退け、北陸、中国へ。織田の天下は目前にして、誰よりも焦っていたのは信長自身だった。軍師・竹中半兵衛、黒田官兵衛、光秀、秀吉を集め、ひそかに語った信長の「天下」。そして、本能寺を舞台にそれを引き寄せるための驚くべき計画とは。安土城、本能寺の謎を大胆に解き明かす衝撃作!


まあ、本能寺の謎を扱う本をいくら読んでも、納得できる仮説にいきあたったことはないので、この新解釈もその中のひとつとしては、アリだと思う。都合の悪いことは割愛されていたりするが。しかし、秀吉って、善くかかれること少ないね。今回も卑下な描かれ様。 さて、今日から「天主信長〈裏〉 天を望むなかれ」にとりかかりましょう。…6点。

「虚けの舞」 伊東 潤 読了!

2013年08月13日 13時21分45秒 | 作家 あ行
「虚けの舞」 (講談社文庫) 伊東 潤 (著) 2013.8.12読了。


本能寺の変から十年。天下人となった秀吉は朝鮮出兵の大号令を発した。その前線、肥前名護屋陣(ひぜんなごやじん)にいた二人――秀吉からすべてを奪われた信長の息子・信雄と、秀吉に滅ぼされた北条家の生き残り氏規(うじのり)。この苛烈な時代を二人はいかに生き抜こうとしたのか。絢爛たる桃山文化を背景に描かれる落魄者(らくはくしゃ)たちの戦国絵巻。


北条氏規がこんなにすごい人だとは知らなかった! 織田信雄がこんなにアホだとは知らなかった! やっぱ、このての人たちを主人公に小説を書いてくれるのは、伊東潤さんだけですね。
最後の信雄の台詞がよかったねぇ~。
自分からすべてを奪った秀吉に誰もいないところで叫ぶんだけどね。
「取れ、すべてはぎ取れ!」
「わしは、もう何も要らぬ。わしは、わしは信長の息子だからな!」
いくら秀吉であろうとも、自分があの信長の息子であるという事実だけは奪うことができないということなんだけどね(泣)。…7点。

「被取締役新入社員」 安藤 祐介 読了!

2013年08月09日 11時30分23秒 | 作家 あ行
「被取締役新入社員」(講談社文庫) 安藤 祐介 (著) 2013.8.8読了。

ダメ男・鈴木信男はたまたま試験を受けた一流広告会社になぜか採用される。彼に与えられた使命は、他の社員の軽蔑を一身に浴び、社内ストレスの“はけ口”となること。表向きは新入社員、実は役員待遇の「被取締役(とりしまられやく)」。信男は天性のダメ人間ぶりを発揮し、「ひとりいじめられっこ政策」は成功を収めたかに見えたのが……。森山未來主演でドラマ化! 1403作品の頂点に選ばれた、ドラマ原作大賞受賞作。


笑いあり涙あり(オッサンはこんくらいじゃ泣かないけど)、読みやすいしいいんだけど。なんか先が読めちゃうんだよね。こんだけ俺の予想通りに物語が進んでいくなんて! 俺だってこんくらい書けるかも(言いすぎだか…)と思わせてくれるなんともハッピーなストーリー展開プラス、しかし現実はこんなにあまかーないよという違和感大盛り。世の中いい人だらけですか? 登場人物含め現実感乏しいし。
そんなこんな相まって、読み終わったあとにくるもんがこない。読後感皆無かも。2時間ドラマの原作にはぴったり。
小説には読者の人生観や価値観なんかに、なんらかの影響をおよぼす「何か」を期待して読むってとこもあるからねぇ~。まっ、なんだかんだ言ってもおもしろかったんでこれはこれでいいけど(ここで肯定かよ)…6点。

「GENESIS」 桜井 亜美  読了!

2013年08月07日 14時10分09秒 | 作家 さ行
「GENESIS」 (幻冬舎文庫)  桜井 亜美 (著) 2013.8.6読了!


二つの国籍を持つ明日香は自分の居場所を見つけられない。いつも冷めている恋人ヒデともうまくいかず、他の男とのSEXで寂しさを紛らわす。やがてヒデには精神病院に入院している弟がいることが分かり、バイト先から大金を盗んだ二人は、彼を病院から連れ出す―。逃亡の果てに辿り着いた場所とは?愛と自分を探して疾走する書き下ろし小説。


桜井さんは、「虹の女神」以来2冊目。なんかこの人の本、オッサンにはとっつきにくいんだども、結構いけた! 犯罪+逃亡が単に好きだからかも知れない。…6点。