「銀行籠城」[幻冬舎文庫] 新堂冬樹 (著) 2014.8.16読了 。
うだるような猛暑の七月十五日午後三時、あさがお銀行中野支店で惨劇は起こった。閉店寸前の行内に押し入った男が、男性客と案内係を次々に射殺。人質にとった行員と客を全裸にし籠城した。何ら具体的な要求をせず、阿鼻叫喚の行内で残虐な行為を繰り返す男。その真の目的とは何なのか?現代社会の歪みを描ききったクライムノベルの最高傑作。
あまり、前評判が良くなかったので、そんな先入観のせいなのかなかなかおもしろかった。(もっとエロいの期待してたんだけど…)
男が銀行に籠城し、恐怖で人質を支配していく。そして描かれていくのは、人の心の汚さ。人は極限状態に置かれると本性が露呈しちゃうからね。警察も、保身人間の集団だから、うまくいかなくなると結局は責任のなすりつけあい。そんでもってキャリアとノンキャリの対立。人質の生命よりも自分の立場の方が大事なんだからしょうがないわな。
まあ、こんなところは例によって人の汚さを描かせたらうまいですからね新堂さん。おもしろく読めるわけですよ。
でも、しかし、やはり、評価があまりよろしくなくなってるのには理由があるわけで、わたしも読んでて思いました、この非現実感。この犯人、別に元グリーンベレーとかじゃないわけですから、こんなに冷静沈着正確無比に篭城と殺人をこなしていけるんですかね。警察の出方もみんな先に読んでるんですよ。やっぱ、ちょっと無理があるでしょう。しかも、落ちが…。まあ、そういうところには目をつぶって(なんだそりゃ?)ですね、読んでみてください。…6点。
うだるような猛暑の七月十五日午後三時、あさがお銀行中野支店で惨劇は起こった。閉店寸前の行内に押し入った男が、男性客と案内係を次々に射殺。人質にとった行員と客を全裸にし籠城した。何ら具体的な要求をせず、阿鼻叫喚の行内で残虐な行為を繰り返す男。その真の目的とは何なのか?現代社会の歪みを描ききったクライムノベルの最高傑作。
あまり、前評判が良くなかったので、そんな先入観のせいなのかなかなかおもしろかった。(もっとエロいの期待してたんだけど…)
男が銀行に籠城し、恐怖で人質を支配していく。そして描かれていくのは、人の心の汚さ。人は極限状態に置かれると本性が露呈しちゃうからね。警察も、保身人間の集団だから、うまくいかなくなると結局は責任のなすりつけあい。そんでもってキャリアとノンキャリの対立。人質の生命よりも自分の立場の方が大事なんだからしょうがないわな。
まあ、こんなところは例によって人の汚さを描かせたらうまいですからね新堂さん。おもしろく読めるわけですよ。
でも、しかし、やはり、評価があまりよろしくなくなってるのには理由があるわけで、わたしも読んでて思いました、この非現実感。この犯人、別に元グリーンベレーとかじゃないわけですから、こんなに冷静沈着正確無比に篭城と殺人をこなしていけるんですかね。警察の出方もみんな先に読んでるんですよ。やっぱ、ちょっと無理があるでしょう。しかも、落ちが…。まあ、そういうところには目をつぶって(なんだそりゃ?)ですね、読んでみてください。…6点。