ドンドンこにしの備忘録

個人的な備忘録です。他意はありません。

「ニートの歩き方」お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法  pha読了!

2017年03月30日 22時07分10秒 | 作家 は行
ニートの歩き方 ――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法 単行本 2017.3.30読了。
pha (著)

「ニート」でも「無職」でも「ひきこもり」でも、会社を辞めても仕事してなくても、幸せに生きることはできる。こんなに文明や技術が発達した世の中、インターネットさえあれば、昔ながらの固定した生き方に縛られる必要なんてない。日本一有名なニートが語る、お金がなくても無理なく楽しく暮らすための生き方と考え方。会社や国やこれまでの常識が信じられなくなった今を生き抜くための「ニート」なヒントが満載です!



またしても、やられた、途中から斜め読み飛ばし。
今度は、実体験や、実用的な話が載っているが、やっぱり、いまさら目新しいものがない。今更読む自分が悪いのかな。…3点。

「ハッピーエンドにさよならを」 歌野晶午読了!

2017年03月30日 16時24分47秒 | 作家 あ行
ハッピーエンドにさよならを (角川文庫) 2017.3.30読了。
歌野 晶午 (著)

夏休みのたびに私は母の実家がある田舎へ行った。新鮮な山海の料理に、いとこたちとの交流。楽しい夏の日々だ。あの部屋にさえ入らなければ…。(「死面」)理恵が合コンで出会い、付き合ったのは、容姿はよいがかなり内気な男。次第に薄気味悪い行動を取り始め、理恵は別れようとするのだが…(「殺人休暇」)。平凡な日常の向かう先が、“シアワセ”とは限らない。ミステリの偉才が紡ぎだす、小説的な企みに満ちた驚愕の結末。



11編からなる、ミステリー短編集。
本のタイトル通り全部がバッドエンド。きもちいいー。
オチも効いていて、短編のプロットの巧みさを感じる。
「サクラチル」はホントに怖い。
想像しただけでゾッとするこの話は完全にホラー。…6点。

「しないことリスト」 pha読了!

2017年03月24日 15時03分41秒 | 作家 は行
しないことリスト 単行本 2017.3.24読了。
pha (著)

仕事と家庭を両立して、家も買って、運動もして、流行も追って…それができる人はそうしたらいい。でも、そういうのが「うまくできる人間」ばかりじゃない。本当はしなくてもいいことを手放して、「自分の人生」を取り戻そう。



あまりにも、内容がなさすぎる。目新しいものもなくて、どっかで読んだ事、聞いた事ばかり、それをただ考え方として紹介しているだけで、実際に自分がこうしているとか、こうしたという体感的な話に乏しい。なんか全て想像で書けるものばかり。Web上にまとめたものならまだしも、本として売るのはいかがなものか?…1点。

「リプレイ」 ケン・グリムウッド読了!

2017年03月22日 22時12分34秒 | 作家 か行
「リプレイ」 (新潮文庫) 2017.3.22読了。
ケン・グリムウッド (著), 杉山 高之 (翻訳)

ニューヨークの小さなラジオ局で、ニュース・ディレクターをしているジェフは、43歳の秋に死亡した。気がつくと学生寮にいて、どうやら18歳に逆戻りしたらしい。記憶と知識は元のまま、身体は25年前のもの。株も競馬も思いのまま、彼は大金持に。が、再び同日同時刻に死亡。気がつくと、また――。人生をもう一度やり直せたら、という窮極の夢を実現した男の、意外な、意外な人生。



人生を何度もやり直せるのはすばらしいことではないか。読む前はそう思っていた。
でも、何度も人生を構築し、そしてある年齢になると規則正しく死亡し、また人生途中に生き返り、やり直し。
幸福な人生、お金を持ち、伴侶にも恵まれ、子どもをもうけ、満ち足りた生活、でも、その人生も半ばでまたリプレイ。
しかもその記憶を持ったまま、また途中からやり直し、その無力感、喪失感。
こうなるともう拷問。死ねないことが恨めしくなる。
その繰り返しで、いったいどんな結末をもってくるんだろうと思って読んでいたが、結末に至るストーリー展開の巧みさにはうならされた。
翻訳がもっと華麗な筆致だったらもっと良かったのに。…8点。

「本日、サービスデー」 朱川湊人読了!

2017年03月14日 18時59分24秒 | 作家 さ行
本日、サービスデー (光文社文庫) 2017.3.14読了。
朱川 湊人(著)

しがないサラリーマン鶴ヶ崎のもとに、ある日、女の姿をした悪魔が現れた。今日は神さまがくれた、一生に一度の「サービスデー」。どんな願い事も叶う一日だというのだが…。この大チャンスを、彼はどう生かすのか(表題作)。アパートに現れる女性の右手首だけの幽霊と住人の、不思議で心温まる交流(「あおぞら怪談」)。短編の名手が贈る、心に元気をくれる傑作集。



「本日、サービスデー」「東京しあわせクラブ」「あおぞら怪談」「気合入門」「蒼い岸辺にて」の五編からなる短編集。
「あおぞら怪談」は大変面白かった。「蒼い岸辺にて」は良いお話でスキです。
あとは、なぁ~。5編中良かったのは2編なんで、計算はあわんけど、まあ…5点。

「減速して自由に生きる: ダウンシフターズ」 髙坂 勝読了!

2017年03月07日 21時40分15秒 | 作家 た行
減速して自由に生きる: ダウンシフターズ (ちくま文庫)2017.3.7読了。
髙坂 勝 (著)

システムから降りて好きなことをしても大丈夫!そこには楽しい人生が開けている。経済成長を追い求める企業でストレスを抱え自分の時間もなく働く人生よりも、小さく自営し、人と交流し、やりたいことをしたい。そう考えた著者の、開業までの道のりと、開業の様々な具体的なコツと考え方、生き方を伝える。文庫化にあたり15の方法を1章分追記。



これはこれでおいそれとはサラリーマンをやめられませんね。楽しそうだとは思うけど、この方は、大工、左官、調理、執筆、農業など色々な能力を持っている。それにこの対人能力、とても人嫌いの私にはできそうにない。二日酔いでもタイムカードさえおせばなんとかお金もらえちゃうサラリーマンの方が楽かもしれない。まっ、どっちが楽かで語られているわけではないんですがね。半農+生業が生活の基盤になるのはわかるが、そこまでの決断力と行動力がどうも伴わない。しかも、米を自給できるとも現段階ではとても思えない。とりあえず、家庭菜園で野菜でも育ててみよっか?…5点。

「貧乏という生き方」 川上卓也読了!

2017年03月01日 10時47分22秒 | 作家 か行
貧乏という生き方 単行本  2017.2.28読了。
川上 卓也 (著)

「なんでもかんでもお金で簡単にすませる。そんな生活を支えるために仕事をするのでは、寂しいんです。大切なものを失っていくのです。お金で手に入れた便利で快適な生活の中で、ただ生きるだけでは切ないんです」――著者渾身の思いがほとばしる珠玉のエッセイ。



何が豊かさで、何が幸せなのか?よーく考えてみたくなった。
貧乏を極めれば、貧乏道に至るのかも知れない。
貧乏と貧乏臭いは、似て異なるものというのがよくわかる。
貧乏臭い思考を改め、自分のけち臭さも、貧乏道の域まで高めなければなるまい。
こんな不安と閉塞感満載の時代をそれでも心豊かに生きるための道にも通じる。…7点。