ドンドンこにしの備忘録

個人的な備忘録です。他意はありません。

「よるのふくらみ」 窪美澄読了!

2016年11月08日 23時48分37秒 | 作家 か行
よるのふくらみ (新潮文庫) 2016.11.8読了。
窪 美澄 (著)

同じ商店街で幼なじみとして育ったみひろと、圭祐、裕太の兄弟。圭祐と同棲しているみひろは、長い間セックスがないことに悩み、そんな自分に嫌悪感を抱いていた。みひろに惹かれている弟の裕太は、二人がうまくいっていないことに感づいていたが――。抑えきれない衝動、忘れられない記憶、断ち切れない恋情。交錯する三人の想いと、熱を孕んだ欲望とが溶け合う、究極の恋愛小説。



ありがちな恋愛ものかとおもいきや、普通の善人の生きていればきれいごとだけでは済まない負の感情っていう部分を丁寧かつリアルに、そしてちょっと前向きに描き、読み終わるとちょっと元気になる気がする小説。ってどんなんや?…6.5点。

「雨のなまえ」 窪 美澄読了!

2016年11月01日 15時19分16秒 | 作家 か行
雨のなまえ (光文社文庫) 2016.11.1読了。
窪 美澄 (著)

女は小さな声で、マリモ、と言った―。家具ショップで働き、妊娠中の妻と何不自由のない生活を送る悠太郎。ある日店に訪れた女性客と二度目に会った時、彼は関係を持ち、その名を知る。妻の出産が迫るほど、現実から逃げるように、マリモとの情事に溺れていくが…。(「雨のなまえ」)答えのない「現代」を生きることの困難と希望。降りそそぐ雨のように心を穿つ五編の短編集。



なんか、殺伐とした日常を描く短編集。
そうだよね、日常なんて殺伐としか言いようがないもんだよね。
…生きるのってつらいよね。
しかし、なんかこねえなぁ。…5点。